Web アプリケーションを作成する Domino® 開発者にとって、XPages は推奨されるアクセシビリティ対応ソリューションです。
さまざまな能力や障害を持つユーザーが使用できるソフトウェアアプリケーションを設計し作成することは、ビジネス界の重要な要件です。Web アプリケーションを作成する Domino 開発者の場合は、XPages を使用することで、推奨されるアクセシビリティ対応ソリューションが得られます。XPages を使用してアクセシビリティ対応アプリケーションを作成するには、障害のある方や加齢障害を持つ成人のユーザーなど、多種多様なユーザーのニーズを把握する必要があります。
障害のあるユーザーはアプリケーションの操作でいくつかの困難に直面する可能性がありますが、アプリケーション開発者がまず潜在的な問題領域を理解し、次に、これらの問題領域を回避するようにアプリケーションを適宜設計することにより、それらの困難を除去または最小化することができます。
アクセシビリティ対応アプリケーションの設計時に留意するべき障害の主なカテゴリは、次の 4 つです。
以下のセクションは、XPages アプリケーションをアクセシビリティ対応となるように設計する際の考慮事項についての一般ガイドラインを示します。
視覚障害のあるユーザー向けにアプリケーションを設計するときは、以下のガイドラインを考慮してください。
情報が色のみで提示されると、色覚異常のユーザーはその情報を見落としてしまいます。 同様に、いずれかの属性 (例えば、コントラスト、奥行き、サイズ、場所、フォント) を単独で使用して情報を提示すると、低視力のユーザーはその情報を見つけられない可能性があります。複数の手法を使用して、アプリケーションの情報を伝達してください。例えば、グラフ上の各バーに色と塗りつぶしパターンの両方を使用する場合は、それらがカラーでも白黒でも見えるようにしてください。
聴覚障害のあるユーザー向けにアプリケーションを設計するときは、以下のガイドラインを考慮してください。
運動障害のあるユーザー向けにアプリケーションを設計するときは、以下のガイドラインを考慮してください。
認知障害のあるユーザー向けにアプリケーションを設計するときは、以下のガイドラインを考慮してください。
テキストを見ながら、同時にそのテキストの音声出力を聞くことによって、ユーザーは聴覚と視覚の両方の能力を利用して、素材をよりよく理解することができます。提示される言語になじみのないユーザーに対しては、認知障害を持つユーザーの場合と同じソリューションが有効である可能性があります。認知ソリューション (特に、ユーザーインターフェース、用語、事例をシンプルにすること) は、教育的または文化的な障害に直面する可能性がある人にも有効です。例えば、コンピュータをあまりよく知らない人、などです。
以下のソースは、アクセシビリティ対応の Web アプリケーションやソフトウェアの作成に関する追加情報を示します。