LotusScript® のクラスでテキストを使用する

テキストには、テキスト段落やテキストラン、リッチテキストスタイル、リッチテキスト段落スタイル、タブが含まれます。テキストランは、スタイルが変更されるか、段落が終了されるまで続くテキストです。

テキスト段落とテキストラン

リッチテキストアイテムのテキストを検索するには、NotesRichTextNavigator メソッドを RTELEM_TYPE_TEXTPARAGRAPH または RTELEM_TYPE_TEXTRUN 型と共に使用します。 テキストを取得するには、NotesRichTextRange オブジェクトを作成し、次のメソッドでテキストを記述します。

例えば、NotesRichTextNavigator を使用して RTELEM_TYPE_TEXTPARAGRAPH 型の要素を検索し、次に SetBegin を呼び出してその要素をナビゲータに渡す場合、その段落から範囲が開始します。

NotesRichTextRange クラスには、次のプロパティがあります。

プロパティ

データ型

説明

Navigator

NotesRichTextNavigator

(読み込み専用) 範囲の限定されたナビゲータです。これを使用して、例えばテキスト段落内のテキストランを取得できます。

Style

NotesRichTextStyle

(読み込み専用) 範囲内で最初のテキストランのスタイルです。

TextParagraph

String

(読み込み専用) 範囲内で最初の段落のテキストのスタイルです。

TextRun

String

(読み込み専用) 範囲内で最初のランのテキストです。

Type

String

(読み込み専用) 範囲内で最初の要素の種類です。

NotesRichTextRange クラスには、SetBeginSetEnd 以外に次のメソッドもあります。

テキストを作成する

リッチテキストアイテムのテキストを作成するには、次のメソッドを使用します。

リッチテキストスタイル

リッチテキストスタイルのプロパティには NotesRichTextStyle クラスを使用してアクセスできます。 NotesRichTextStyle クラスには、次のプロパティがあります。

プロパティ

データ型

説明

Bold

Boolean 型または定数

(読み書き可能) 太字のリッチテキスト属性。

Effects

定数

(読み書き可能) 特殊効果 (エンボスなど)。

FontSize

Integer

(読み書き可能) フォントサイズ (ポイント数)。

IsDefault

Boolean 型

リッチテキストスタイルのすべての属性がデフォルト状態であるかどうかを示します。

Italic

Boolean 型または定数

(読み書き可能) 斜体のリッチテキスト属性。

NotesColor

定数

(読み書き可能) 色のリッチテキスト属性。

NotesFont

定数

(読み書き可能) フォントのリッチテキスト属性。

Parent

NotesSession

RichTextStyle オブジェクトを含むセッションです。COM のみ。

PassThruHTML

Boolean 型

(読み書き可能) HTML 属性。

StrikeThrough

Boolean 型または定数

(読み書き可能) 取消線のリッチテキスト属性。

Underline

Boolean 型または定数

(読み書き可能) 下線のリッチテキスト属性。

AppendStyle は、リッチテキストアイテムの最後にスタイルを追加します。スタイルに続く文字列は、別のスタイルが追加されるまで、そのスタイル属性が適用されます

NotesRichTextStyle オブジェクトは、NotesRichTextItemAppendStyle と共に使用します。作成時に、NotesRichTextStyle 属性はすべてデフォルト状態 STYLE_NO_CHANGE (255) になります。

NotesFont のフォント識別子を設定するには、NotesRichTextItem 内で GetNotesFont を使用します。

リッチテキスト段落スタイル

NotesRichTextParagraphStyle によって、次のようなリッチテキスト段落オブジェクトの属性にアクセスできます。

プロパティ

データ型

説明

Alignment

定数

(読み書き可能) リッチテキスト段落の文字揃え属性。

FirstLineLeftMargin

Long 型

(読み書き可能) リッチテキスト段落の最初の行の左余白属性。

InterLineSpacing

定数

(読み書き可能) リッチテキスト段落の行間隔属性。

LeftMargin

Long 型

(読み書き可能) リッチテキスト段落の左余白属性。

RightMargin

Long 型

(読み書き可能) リッチテキスト段落の右余白属性。

SpacingAbove

定数

(読み書き可能) リッチテキスト段落の上 (段落前) の行間隔属性。

SpacingBelow

定数

(読み書き可能) リッチテキスト段落の下 (段落後) の行間隔属性。

Tabs

Variant 型

(読み込み専用) リッチテキスト段落スタイルのタブ設定。

新しいリッチテキスト段落スタイルオブジェクトを作成するには、NotesSessionCreateRichTextParagraphStyle メソッドを使用します。

タブ

リッチテキスト段落スタイルオブジェクト中のタブは、NotesRichTextParagraphStyle と RichTextTab の各クラスの ClearAllTabsSetTabSetTabsClear の各メソッドを使用して操作できます。

RichTextTab クラスには、次のプロパティがあります。

プロパティ

説明

Position

(読み書き可能) リッチテキスト段落スタイルのタブ設定の位置です。

Type

(読み書き可能) タブの種類です。