@V3UserName (式言語)

現在のユーザー名またはサーバー名を返します。@V3UserName をローカルデータベースやサーバーベースのデータベースにある個人ビューで使用すると、ユーザーの名前が返されます。

ユーザー名に階層が付いている場合、ユーザー名は省略書式 (CN、OU、O、C の識別子を省略した構文) で返されます。名前が正規の基準書式で返されようにするには、@UserName を使用します。

注: Notes R3 で使用されていた @UserName は、R4 以降では自動的に @V3UserName に変換され、式の機能が維持されます。@UserName を使用するように式を変更する場合は、必ず再コンパイルしてください。R4 以降で @UserName を使用するとき、データベースが R3 で作成されたものである場合は、データベースをアップグレードしなければ式は認識されません。式が R3 で評価される場合は、@V3UserName を使用してください。

構文

@V3UserName

戻り値

name

文字列。現在のユーザー名またはサーバー名が返されます。

使用法

式をサーバー上で実行する場合、サーバーが現在のユーザーと見なされるため、サーバーの名前が返されます。共有ビューでは @V3UserName を使用しないことをお勧めします。使用すると、予期しない結果が生じます。

@V3UserName を使用すると、現在のユーザーに関連する文書だけを表示できます。例えば、[Service Request] データベースの [Assignments] という個人ビューで @V3UserName を使用して、各技術者の割り当てを、他の技術者のものとは別に表示します。

SELECT @V3UserName=AssignedTo

ただし、この場合でもすべての文書を呼び出すような個人ビューを作成できるため、@V3UserName をセキュリティの手段として使用することはできません。

  1. @V3UserName では、現在のユーザーに関連付けられた名前が Robert T. Smith であるときは Robert T. Smith が返され、このユーザー ID に関連付けられた階層名が Robert T. Smith/LA/Deli ならば Robert T. Smith/LA/Deli が返されます。
  2. @Right(@V3UserName;" ") では、現在のユーザー ID に関連付けられている名前が William Fletcher の場合、Fletcher が返されます。

    ユーザー ID が階層 ID の場合は、次のコードによって Fletcher が返されます。

    @Right(@Name([CN]; @V3UserName); " ")
  3. @UpperCase(@Right(@V3UserName;" ")) では、現在のユーザー ID に関連付けられている名前が William Fletcher のとき、FLETCHER が返されます。

    ユーザー ID が階層 ID の場合は、次のコードによって FLETCHER が返されます。

    @UpperCase(@Right(@Name([CN]; @V3UserName); " "))
  4. 次のような階層付きのユーザー ID を指定するものとします。
    CN=Mary Tsen/OU=Illustration/OU=Documentation/OU=Development/
    OU=R&D/O=WorkSavers/C=US

    @V3UserName では、名前が省略書式で返されます。

    Mary Tsen/Illustration/Documentation/Development/R&D/WorkSavers/US

    名前が基準書式 (CN、OU、O、C の識別子を付けた書式) で返されるようにするには、@UserName を使用します。

クロスリファレンス

LotusScript® NotesSession クラスの UserName プロパティ

Java™ Session クラスの UserName プロパティ