@UpdateFormulaContext (式言語)

コードでアクセスしている Notes クライアントウィンドウへの式のコンテキストを更新します。例えば、コードで [Response] という新しいフォームに @Command([Compose]:"Response") を使用してアクセスする場合は、@UpdateFormulaContext を使用して式のコンテキストを新しいフォームに切り替えます。コードのそれ以降のすべての関数は、現在の文書ではなく Response 文書のコンテキストで実行されます。

注: この関数は Release 6 で新しく追加されました。

構文

@UpdateFormulaContext

使用法

@UpdateFormulaContext を使用して外部文書から値を抽出したり、外部文書に値を設定したりできます。さらに、@DbName、@DbTitle、@Created、@DocumentUniqueID、@GetDocField、@GetField、@GetProfileDocument などの関数を使用して、文書やデータベース固有の情報にアクセスすることもできます。

この関数は Notes クライアントでのみ有効です。Web アプリケーションでは使用できません。@UpdateFormulaContext は、ユーザーと対話する式でのみ有効です。例えば、対象となる文書がないエージェント、イベント、ツールバーボタン、ホットスポットボタン、アクションなどで使用します。@コマンドを利用できない式では機能しません。

  1. 次のコードをビューアクションで使用すると、現在選択されている文書への返答文書が作成され、この文書の [fname] フィールドと [lname] フィールドに現在の文書の [fname] フィールドと [lname] フィールドの値が設定されます。
    tempfname := fname;
    templname := lname;
    @Command([Compose];"Response");
    @UpdateFormulaContext;
    FIELD fname := tempfname;
    FIELD lname := templname
  2. 次のコードを、文書の作成日を表示する [CreatedDate] フィールドと編集可能な [nextCreated] フィールドがある文書のビューアクションで使用すると、ビュー内の直前の文書が開かれ、その文書の [nextCreated] フィールドに現在の文書の作成日が追加されます。
    tempDate := @GetDocField(@DocumentUniqueID;"CreatedDate");
    @Command([NavPrev]);
    @Command([EditDocument]);
    @UpdateFormulaContext;
    @SetDocField(@DocumentUniqueID;"nextCreated";tempDate)