Web 上でのリッチテキストフィールドの表示方法を定義する場合、以下に示すオプションがあります。
- リッチテキストフィールドは、HTML テキスト領域内に編集のために表示されます。これは、デフォルトの動作です。
- リッチテキストフィールドは、エディタアプレットを使用して表示されます。この場合は、より多くの編集オプションを使用できます。
- リッチテキストフィールドは、JavaScript コントロールを使用して表示されます。この場合も、より多くの編集オプションを使用できます。
Web アプリケーションでリッチテキストを表示する
Web アプリケーションを設計する場合、ブラウザでリッチテキストを表示する方法を以下のオプションで定義します。
- [HTML を使用] を指定すると、コントロールが HTML として表示されます。これがデフォルト設定になります。
- [Java™ アプレットを使用] を指定すると、コントロールがアプレットとして表示されます。この設定により、ブラウザユーザーは選択されたアイテムの色の変化などでマウスがアウトライン内のアイテムを通過したことがわかり、背景アイテムもわかります。
- [OS に合う位置を使用] を指定すると、Domino® Web サーバーがクライアントブラウザに合わせてコントロールを表示することができます。
- [JavaScript コントロールを使用] を指定すると、コントロールは Dojo ツールキット (http://dojotoolkit.org 参照) により JavaScript として表示されます。この場合の利点はアプレットを使用する場合と同じですが、Dojo ベースの機能では標準の HTML と CSS が使用されます。
リッチテキストの表示方法を指定するには
- リッチテキストフィールドを作成します。
- [設計] - [フィールドのプロパティ] を選択します。
- [情報] タブの [Web アクセス] セクションで、[HTML を使用]、[Java アプレットを使用]、[OS に合う位置を使用]、または [JavaScript コントロールを使用] を選択します。
エディタアプレットを使用する
リッチテキストフィールドでエディタアプレットを使用する場合、Web ユーザーは次の操作を実行できます。
- テキストの太字表示、下線付け、斜体表示
- Helvetica、Courier、または Times (Java Development Kit (JDK) リリース 1.0.2 でサポートされているフォント) への変更
- フォントサイズの変更
- フォントカラーの変更
- 段落の配置 (左、中央、右)
- 段落のインデント
- 印付きまたは番号付きの箇条書きの使用
- リンクの作成
- リッチテキストフィールド内でのテキストの切り取り、コピー、貼り付け
注: Web ユーザーは、JDK リリース 1.0.2 の制約のため、エディタの外部からテキストを貼り付けることはできません。
- インターナショナル文字の入力
注: エディタアプレットには、インターナショナル文字がすべて表示されるわけではありません。インターナショナル文字を表示する機能は、ユーザーのワークステーションにインストールされているフォントと、ユーザーが使用しているブラウザのバージョンによって異なります。エディタに入力したほとんどの文字は、Domino へ正しく転送されます (ブラウザに依存します)。
エディタアプレットまたは JavaScript コントロールを使用可能にする
エディタアプレットは、リッチテキストフィールドでのみ使用可能です。エディタアプレットを使用可能にするには:
- リッチテキストフィールドを作成または選択します。
- [設計] - [フィールドのプロパティ] を選択します。
- [フィールド情報] タブの [Web アクセス] セクションで、[Java アプレットを使用] または [JavaScript コントロールを使用] を選択します。
エディタアプレットが起動すると、Web ブラウザのウィンドウと同じ大きさで表示されます。このサイズは変更することをお勧めします。推奨する最小サイズは、300 x 500 ピクセルです。フィールドのサイズを変更するには:
- プログラムペインにあるインフォリストの [オブジェクト] タブで、リッチテキストフィールドを選択します。
- [HTML Body Attributes] をクリックします。
- スクリプトエリアで、高さと幅を入力します。以下に例を示します。
"HEIGHT=300 WIDTH=500"
Web ブラウザと Notes クライアントの両方で同じ文書を編集する場合、いくつかの注意点があります。例えば、エディタアプレットではサポートされていない書式設定機能を使用して、Notes クライアント上で文書の書式を設定できる場合があります。また、エディタアプレットで一度開いて編集すると、次に Notes クライアントで編集のために開いたときに正しくフォーマットされない場合もあります。Notes クライアントと Web ブラウザの両方で同じ文書を編集する場合、次の書式設定機能は使用しないでください。
- 最初の行のインデントとアウトデント
- 完全な文字揃えの段落整列
- タブ
- イメージ
- 順番付けしたリスト
- 表
さらに、エディタアプレットで解釈できない機能は、文書中に HTML として緑で表示されます。
注: 設計したエディタアプレットは、必ず事前に各種ブラウザでテストしてください。ブラウザによっては、表示の問題が起こる場合があります。
Web のリッチテキストフィールドに関する制限事項
リッチテキストライトフィールドは、Web では利用できません。すべてのリッチテキストは、リッチテキストフィールドに入力する必要があります。
Domino Web サーバーで Web ブラウザを使用して編集されたリッチテキストフィールドの中では、以下の項目は失われるか、壊れることがあります。
- 埋め込みイメージ -- 編集時には表示されることがありますが、文書を保存するときに失われます。
- タブ表 - 表示されている行のみ保存されます。
- Web に表示されない「非表示」段落 -- 文書を保存するときに、段落全体が失われます。
Web ブラウザで編集するリッチテキストフィールドでは、これらの項目の使用を避けてください。