XML をフォームまたはページに挿入する

このタスクについて

XML を使用するにはフォームが最適です。XML タグを入力でき、データ用にタグの中にフィールドを組み込めます。最終的にはデータが格納された XML 文書が出来上がり、XML パーサに送られるようになります。

また、ページにも XML を挿入できます。Domino® Designer のページとは、情報を表示するためのデータベースの設計要素です。ホームページなどの従来のアプリケーションの内容を、ページを使用して表すことができます。または XML タグを使用してページ上のデータを表現できます。ビューで XML を使用する方法についてのセクションにも記載されていますが、ページはビューを埋め込んだり、ビューを処理するために必要な XML タグを追加するのに便利です。ページはまた、サーバーやブラウザに、XML タグで書かれたデータをどのような形式にするかを示す拡張スタイルシート (XSL) やカスケードスタイルシート (CCS) を作成するのにも役立ちます。

XML 要素を使用してフォーム上にデータを定義する

このタスクについて

フォームまたはページ上で XML 要素を使用するときは、有効な XML を構成するための規則に従い、適切に XML タグを形式付ける必要があります。

XML タグは HTML タグにとてもよく似ています。XML タグを構築するための規則には異なる点もあるため、データのマーキングを行うときは、それに従わなければなりません。例えば、XML をネストするための要件は、HTML タグをネストする場合よりも厳しくなっています。XML タグを使用したデータのマーキングの詳細については、の XML についての Web サイト (http://www.ibm.com/xml) を参照してください。

XML をフォームで使用する例として、オンラインの書籍のカタログに掲載される各書籍のエントリが、次のようになると考えられます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<BOOK>
	<bookTitle>Chess for the Master</bookTitle>
	<bookCategory>Games</bookCategory>
	<bookAuthor>Alice B. Charles</bookAuthor>
	<bookPrice>10</bookPrice>
	<bookListPrice>12</bookListPrice>
	<bookISBN>0-980-38475-81</bookISBN>
	<bookDatePublished>April 1997</bookDatePublished>
	<bookAbstract>The authority on all the latest chess moves, including the entire Big Blue arsenal.</bookAbstract>
</BOOK>
注: XML タグには大文字と小文字の区別があります。<book>、<Book>、<BOOK> は、すべて異なるタグです。 XML が整形式であるためには、開始タグと終了タグの大文字と小文字は、正確に一致する必要があります。

XML 形式で文書を作成するには

手順

  1. 新規フォームまたはページを作成します。
  2. 文書型宣言を入力します。つまり次のようになります。
    <?xml version="1.0" ?> 

    暗号化の参照を追加することもできます。例えば次のようになります。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
  3. XML 要素を入力します。一般にはサブ要素を含むルート要素を指定します。
  4. XML でマーキングするデータを保持するフィールドを入力します。
  5. [設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。
  6. [フォーム情報] タブで、[Notes パススルー HTML を解釈する] を選択します。

    このプロパティによって、Domino は HTML タグを生成することなくすべての文書テキストを HTTP 要求者に渡すように指示されます。

  7. フォームを保存して閉じます。
  8. フォームを使用して作成された文書を表示するには、XML フォームの名前を解釈するフォーム式を使用したビューを作成します。

スタイルシートを使用して XML データをフォーマットする

このタスクについて

XML の属性の 1 つは、データを表現するだけでデータの表示方法については関与しない点です。表示方法はコンピュータ間のトランザクションには重要ではないからです。データをユーザーに表示するときにのみ表示方法が問題になります。例えば Web サイトに掲載する場合などです。XML 文書は通常、スタイルシートに依存してデータのレイアウトや表現方法を決定します。ブラウザの中には、<Para>、<List>、<Item> などのよく使用される要素に対して単純なデフォルトのスタイルが用意されているものもありますが、通常はスタイルシートを使用してデータ形式を記述する必要があります。XML で使用できるスタイルシートには次の 2 種類があります。

  • 拡張スタイルシート言語 (XSL) は、XML を HTML または他のバージョンの XML に変換する方法を示します。
  • カスケードスタイルシート (CSS) では、CSS をサポートする Web ブラウザで直接 XML にスタイルを付けます。

スタイルシートを使用するには、スタイルシート参照タグを文書型宣言の直後、ルート要素の前に挿入します。以下に例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<?xml-stylesheet type="text/css" href="bookdisplay.css"?>
<BOOK>

スタイルシートをページ上で作成する場合は、ページのプロパティを [文書の内容を HTML として扱う] に設定します。

例えば、書籍についての情報を HTML に変換する XSL スタイルシートは、次のようになります。

<?xml version="1.0" ?>
<xsl:stylesheet xmlns:xsl="http://www.w3.org/TR/WD-xsl" > 
<xsl:template pattern="BOOK">
	<HTML>
	<HEAD>
	<TITLE><xsl:value-of select="BOOKTITLE" /></TITLE>
	</HEAD>
	<BODY bgcolor="F0FFF8">
	<B><xsl:value-of select="BOOKAUTHOR"/></B>
	</BODY>
	</HTML>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>
<?xml:stylesheet type="text/xsl" href="/roibooks.nsf/bookform.xsl"?>

カスケードスタイルシート (CSS) は、XML を HTML に変換する代わりに、各 XML 要素をどのようにフォーマットするかをサーバーに直接指示します。例えば書籍についての CSS は次のようになります。

BOOK {
  display: block;
  border: 1px solid #cccccc;
}
BOOKTITLE {
 display: block;
 float: left;
 margin-right: 10px;
 padding: 5px;
}
BOOKAUTHOR {
  display: block;
  font-style: italic;
}