LCFieldlist クラスの概要

LCFieldlist クラスは、レコードのメタデータ (データソースのデータの説明) を表すもので、1 つ以上のレコード値について LCField の形式でデータを参照できます。フィールドリストとは、フィールドとフィールド名を表示順と共に指定するリストです。フィールドリスト内のフィールドは、さまざまな方法で追加、変更、取得、および表示できます。フィールド、フィールド名、および順序はそれぞれ別のエンティティで、各フィールドリスト内でのみ関連を持ちます。

データを変更せずに、さまざまなコネクションに対応するために名前や順序を変更しなければならないこともあります。このような状況では、複数のフィールドリストを作成し、Map メソッド、MapName メソッド、または Merge メソッドを使用して、各フィールドリストを同じフィールドによって参照します。

LCFieldlist を宣言するとき、フィールドの行が 1 つ (デフォルト) か複数かを指定できます。これによって、1 つのオペレーションで結果セットの複数の行を一度にフェッチまたは更新する配列オペレーションが可能となります。外部システムのデータソースで配列オペレーションがサポートされていれば、パフォーマンスが大幅に向上します。配列オペレーションがサポートされていない場合でも複数行のフェッチおよび更新を実行することはできますが、パフォーマンスは改善されません。

通常の LCField 項目だけでなく、LCFieldList の内部に他の LCFieldlist をネストすることもできます。これを実行するには、LCFIELDLIST 型のデータ値を格納する LCField 項目を使用します。LCField.SetFieldList メソッドおよび GetFieldList メソッドの例を参照してください。この機能は、複数のテーブルのデータの間に 1 対多の関係がある場合に便利です。例えば、注文入力システムで、1 つの注文番号に対し複数の商品が入力されるとします。これらのテーブルを使うために LCFieldlist を作成して、注文番号 (ストリームフィールド) とその注文に対して入力された商品がすべて含まれるサブリストを格納します。

LCFieldList diagram bmp

この機能は、メモリ上にデータを保持する場合に便利です。ただし、現時点では、このようなネストされたリストを使用して、構造化された情報を一度に読み取りまたは更新することはできません。