OLE DB Connector のプロパティ

以下の表に、Lotus® Connector for OLE DB のプロパティの定義を示します。

Token

名前/説明

タイプ

LCTOKEN_DATABASE

データベース

データベース名。

注: このトークンは、Microsoft Access では使用できません。 代わりに、Jet (.mdb) データベースファイルのパスの指定には、Init_DataSource を使用してください。

関連情報については、「Init_DataSource」の説明 (トークン 3) を参照してください。

Text

LCTOKEN_USERID

User ID/name (Userid)

ユーザー ID/ユーザー名。接続時のログインに使用されます。

Text

LCTOKEN_PASSWORD

パスワード

パスワード。接続時のログインに使用されます。

Text

LCTOKEN_METADATA

Object Class

データ表またはビュー。データ転送オペレーションのためのソースまたはターゲットです。

Text

LCTOKEN_INDEX

Index 型

索引名。

Text

LCTOKEN_MAP_NAME

MapByName

データソースとターゲットの間でデータを転送するときに、データを名前 (TRUE) と位置 (FALSE) のどちらでマッピングするかを指定します。

Boolean 型

LCTOKEN_WRITEBACK

ライトバック

ライトバックオペレーションと非ライトバックオペレーションのどちらを実行するかを指定します。ライトバックオペレーションの場合にも、フィールドリストには変更するレコードを一意に識別するキーフィールドが含まれていなければなりません。

Boolean 型

LCTOKEN_FIELDNAMES

FieldNames

選択するフィールドのテキストリスト。選択オペレーションに使用されます。

TextList

LCTOKEN_CONDITION

条件

OLE DB のプロバイダに固有の構文条件節です。選択オペレーションに使用されます。

Text

LCTOKEN_STAMPFIELD

StampField

タイムスタンプフィールドのフィールド名。選択オペレーションに使用されます。

Text

LCTOKEN_BASESTAMP

BaseStamp

結果に含まれる最小のタイムスタンプ値。選択オペレーションに使用されます。

Datetime

LCTOKEN_MAXSTAMP

MaxStamp

選択オペレーション時に、現在のタイムスタンプ値が Connector によって設定されます。

Datetime

LCTOKEN_PROCEDURE

プロシージャ

Call メソッドで実行するストアドプロシージャ。

Datetime

LCTOKEN_OWNER

Owner

このプロパティで指定された名前のオーナーが所有するオブジェクトだけが、結果セットに含まれます。

Text

1.00

プロバイダ

OLE DB のプロバイダの COM プログラム ID (ProgID)。使用する OLE DB ドライバを示します。Microsoft SQL Server 7 の場合は「SQLOLEDB」、Microsoft Access 2000 データベースの場合は「Microsoft.Jet.OLEDB.4.0」をそれぞれ使用します。必須です。

Text

2.00

Init_Location

OLE DB の DBPROP_INIT_LOCATION プロパティに相当します。SQL Server や Jet OLE DB プロバイダでは使用されません。

Text

3.00

Init_DataSource

OLE DB の DBPROP_INIT_DATASOURCE プロパティに相当します。Microsoft SQL Server プロバイダの場合は、サーバー名を入力します。

MS Access Jet プロバイダの場合は、Jet (.mdb) データベースへのパスを使用します。

MS Access を使用するときは、このトークンは必須です。

Text

4.00

Init_Catalog

OLE DB の DBPROP_INIT_CATALOG プロパティに相当します。Microsoft SQL Server プロバイダの場合は、最初に使用するデータベース名を入力します。Microsoft Jet プロバイダでは使用されません。

Text

5.00

Init_Mode

OLE DB の DBPROP_INIT_MODE プロパティに相当します。Microsoft SQL Server プロバイダでは使用されません。

Microsoft Jet プロバイダの場合は、特別なアクセス権限を示すビット単位の値または数値です。デフォルトの設定は、DB_MODE_READWRITE です。

各設定のアクセス権限、値、および説明を次に示します。

  • DB_MODE_READ -- 1 -- 読み込み専用を示します。
  • DB_MODE_READWRITE -- 3 -- 読み取り/書き込みを示します。
  • DB_MODE_SHARE_DENY_WRITE -- 8 -- 他からは書き込みモードで開けません。
  • DB_MODE_SHARE_EXCLUSIVE -- 12 -- 他からは読み取り/書き込みモードで開けません。
  • DB_MODE_SHARE_DENY_NONE -- 16 -- 他からのアクセスは、読み取りも書き込みも拒否されます。

Integer

6.00

Init_ProviderString

OLE DB の DBPROP_INIT_PROVIDERSTRING プロパティに相当します。OLE DB はプロバイダ文字列のプロパティ値によって ODBC のような構文を認識します。文字列の各要素をセミコロンで区切ります。文字列の最後の要素の後にもセミコロンが必要です。各要素は次のように、キーワード、等号、初期設定値で構成します。

Server=Gumby;UID=everett;

Microsoft SQL Server プロバイダでは、開発者はネットワークプロパティを、SQL サーバーと通信する Net-Library (DLL) の名前に設定しなければならない場合があります。名前には、パスまたは .dll というファイル名拡張子を含めることはできません。したがって、例えば TCP/IP ネットワークライブラリを使用するには、「Network=DBMSSOCN;」を追加します。または、デフォルトの Net-Library を SQL Server Client Network Utility で設定することもできます。

Text

7.00

Auth_Integrated

OLE DB の DBPROP_AUTH_INTEGRATED プロパティに相当します。認証サービスを使用する場合に、そのサービスを指定します。Microsoft SQL Server プロバイダの場合は、「SSPI」を入力することにより、Windows NT 認証サービスを使用して、SQL Server データベースへのユーザーアクセスを許可します。このプロパティを設定しない場合は、UserID および Password プロパティにそれぞれ SQL Server のログイン名とパスワードを指定する必要があります。

Microsoft Jet プロバイダでは使用されません。

Text

8.00

CommitFrequency

コミット間に許可されるデータ変更アクションの回数。0 を指定すると、切断時にコミットが実行されます。1 を指定すると、アクションのたびに自動的にコミットされます。それ以外の値を指定すると、この回数のデータ変更アクションがあるたびにコミットが実行されます。

Integer

9.00

IsolationLevel

このプロパティは、外部アクションがトランザクションに与える影響の範囲を指定します。Read Committed は、デフォルトのオプションです。

各オプションの名前、説明、および値を次に示します。

  • Read Uncommitted -- Read Uncommitted レベルで実行されるトランザクションは、他のトランザクションによる非コミット変更を認識できます。この分離レベルでは、ダーティー読み取り、反復不能読み取り、ファントムのすべてが可能です。-- 256
  • Read Committed -- Read Committed レベルで実行されるトランザクションは、他のトランザクションがコミットされるまでは、そのようなトランザクションによる変更を認識できません。この分離レベルでは、ダーティー読み取りはできませんが、反復不能読み取りとファントムは可能です。-- 4,096
  • Repeatable Read -- Repeatable Read レベルで実行されるトランザクションは、すでに読み込んだ値に対する他のトランザクションによる変更を認識できません。この分離レベルでは、ダーティー読み取りと反復不能読み取りはできませんが、ファントムは可能です。-- 65,536
  • Serializable -- Serializable レベルで実行されるトランザクションは、同時に起こるすべてのトランザクションが、あたかも各トランザクションが順次に実行されているかのように、同じ影響を及ぼす場合にのみ相互に作用することを保証します。この分離レベルでは、ダーティー読み取り、反復不能読み取り、ファントムのいずれもできません。トランザクションは、同じ効果を生み出すような方法でのみ相互作用します。つまり、各トランザクションが順次実行されているかのように処理されます。この分離レベルでは、ダーティー読み取り、反復不能読み取り、ファントムのいずれもできません。-- 1,048,576

Integer

10.00

TraceSQL

アクティビティの実行中に生成されたすべての SQL ステートメントがアクティビティログに記録されます。

Boolean 型