LC のクラス

Lotus® Connector を使用すると、LotusScript® 環境から外部のデータおよびシステムにアクセスできます。LSX のクラスは、LCConnection、LCFieldlist、および LCField と、LCStream、LCNumeric、LCCurrency、LCDatetime の 4 種類の拡張データ型で構成されます。この 7 つのクラスの他に、LCSession クラスもあります。各クラスの説明と主な用途を以下に示します。

LCSession

LCSession クラスは、エラーハンドラに役立つエラー情報を保持します。また、使用可能な Lotus Connector を照会および検索するときにも使用できます。

注: IBM® Lotus Enterprise Integrator® (LEI) ユーザーの場合、LCSession クラスには、この他にも利用可能な機能があります。例えば、LCSession を使用して新規セッションを作成できます。このような追加機能については、付録 E 「LEI 向け追加スクリプト機能」を参照してください。

LCConnection

LCConnection クラスは、Lotus Connector のインスタンスを表します。このクラスは、外部システムへの照会とデータアクセスを行うときに使用します。1 つの Connector に複数のコネクションを割り当てることができます。

LCFieldlist

LCFieldlist クラスは、コネクションを介してデータを操作する際の基本となるクラスです。このクラスによって、一連のフィールドを名前および暗黙的な順序と共にグループ化します。

フィールドリストは、データの読み込みと書き出しの他に、結果セットおよび選択条件などの多くのコネクションオペレーションで主に使用されます。

結果セットが生成されるとき、最初に渡されたフィールドリストが空の場合は、Connector によって自動的にフィールドリストに値が移入されます。結果セットの各データ要素に対して、要素の名前と該当するデータ型のフィールドオブジェクトがフィールドリストに格納されます。結果セットを制御するには、結果セットが作成される前に手動でフィールドリストを作成するか、コネクションの FieldNames プロパティを使用します。

コネクションの Select メソッドおよび Call メソッドでは、オプションでキーまたはパラメータのフィールドリストを使用して結果セットを制限します。このフィールドリストは、手動で作成して Select メソッドに渡します。キーまたはパラメータのリストを作成するには、リストに名前とデータ型を追加または挿入します。この 2 つのメソッドによってフィールドリストにフィールドが作成され、そのフィールドが返されるので、さらに操作することができます。このフィールドの値を指定します。また、フィールドフラグを使用して、「より大きい」あるいは「等しくない」などの条件を指定できます。

New メソッドで行数を指定すると、複数のデータ行を持つフィールドリストを作成できます。この機能を利用すると、複数の行を一度に取り出したり書き出したりすることができます。Connector の中には、「配列」形式の読み込みおよび書き込みのオペレーションが可能なものがあります。複数行のフィールドリストを使用してこの機能を利用すれば、ネットワークのトラフィックを最小限に抑えてパフォーマンスを改善できます。配列のオペレーションが不可能な Connector でも複数行の読み取りと書き込みは可能ですが、パフォーマンスは改善されません。

LCField

LCField は、1 つ以上のデータ値を格納するストレージクラスです。フィールドのデータ型はそのフィールドに格納されるすべての値に適用され、以下の 4 つの拡張データ型も使用できます。拡張データ型には、この他に長整数、倍精度浮動小数点数、フィールドリスト、コネクションがあります。

LCStream

LCStream は、テキストおよびバイナリ向けの汎用的なデータ型です。ストリームの内容には、テキストの文字セットやバイナリデータの特別な属性を表す形式情報が付随します。

LCNumeric

LCNumeric クラスは、非常に高精度の数値向けのコンテナです。

LCCurrency

LCCurrency クラスは、小数点以下 4 桁、精度 19 桁の固定小数点 10 進数のデータ型です。LotusScript のデータ型と数学的には同じもので、専用の通貨を使用するコネクション用のデータ型です。

LCDatetime

LCDatetime クラスは、日付と時刻を 1/100 秒まで表すデータ型で、タイムゾーンおよびサマータイムも認識します。