Notes 文書に添付または埋め込まれたファイルオブジェクトを表します。
<!ELEMENT file ( created, modified, filedata )>
created, modified, filedata
<created> と <modified> の日付情報、続いて <filedata> 要素の順に含まれます。
hosttype |
(%file.hosttype;) |
#REQUIRED |
---|---|---|
compression |
(%file.compression;) |
"none" |
desiredcompression |
%string; |
#IMPLIED |
flags |
(%file.flags;) |
#IMPLIED |
attribute |
(%file.attributes;) |
#IMPLIED |
encoding |
(%file.encoding;) |
"none" |
name |
%tstring; |
#IMPLIED |
application |
%string; |
#IMPLIED |
type |
%string; |
#IMPLIED |
resourcestart |
%integer; |
#IMPLIED |
resourcesize |
%integer; |
#IMPLIED |
>
application
Macintosh の添付ファイルのアプリケーション名です。
attribute
添付ファイルのプロパティです。%file.attributes; エンティティで表される属性のいずれかになります。
compression
添付ファイルの圧縮に使用する方法です。%file.compression; エンティティにリストされる方法のいずれかを指定できます。
desiredcompression
オリジナルのエンコードが Huffman であるファイル要素をエクスポートする場合にのみ適用されます。これによって、Huffman の解凍アルゴリズムがなくても Notes 以外のツールでファイルデータにアクセスできるようになります。ファイル要素をインポートする場合、この属性に有効な唯一の値は「huffman」で、解凍属性は「none」に等しくなければなりません。
encoding
添付ファイルの保存に使用するエンコーディングの種類です。%file.encoding; エンティティで表されるスタイルのいずれかになります。
flags
ファイルのセキュリティの保護に使用する方法を定義します。%file.flags; エンティティで表されるオプションのいずれかになります。
hosttype
ファイルの元の形式を識別します。%file.hosttype; エンティティで表されるオプションのいずれかになります。
name
image.jpg のようなファイル名です。ファイル名は、ホストタイプが bytearrayext の場合 EXT で始まり、ホストタイプが bytearraypage の場合 STG で始まります。
resourcesize
Macintosh の添付ファイルのリソースフォークまたは HPFS の拡張属性 (ファイルに添付された自由形式の情報) のサイズです。
resourcestart
Macintosh の添付ファイルのリソースフォークまたは HPFS の拡張属性の開始位置です。
type
ファイルの種類です。この属性は、Macintosh オペレーティングシステムのファイルにのみ適用されます。
%file.attributes; エンティティは、ファイルに関連付けられた複数の属性を定義します。
構文:
<!ENTITY % file.attributes "readonly | private ">
private
.
readonly
.
%file.compression; エンティティは、保存するためにファイルを圧縮する複数の方法を定義します。
構文:
<!ENTITY % file.compression "none | huffman | lz1 ">
huffman
Huffman コーディングは、David Huffman が開発したエンコーディング方法で、エンコードされた記号の長さをその内容に比例して変化させます。また、コードがほかのコードのプレフィックスにならないように指定することで、コードの完全なセットを 2 進ツリーとして表すことができます。すべての Huffman 圧縮ファイルは、エクスポートの際に解凍され、インポートの際に再圧縮されます。
lz1
LZ1 圧縮アルゴリズムでは、繰り返しバイトパターンの辞書を作成することで、一度にファイルの限られた範囲を処理します。この場合辞書は保存されませんが、添付ファイルを読み込みながら辞書を使用してエンコードします。
なし
ファイルが圧縮されていないことを指定します。
%file.encoding; エンティティは、セキュリティ目的でファイルをエンコードする複数の方法を定義します。
構文:
<!ENTITY % file.encoding "none | base64 | quotedprintable | uuencode | unknown ">
base64
64 の ASCII 文字を使用して、6 ビットバイナリデータの値を 0 から 63 にエンコードするファイル形式です。
なし
ファイルがエンコードされていないことを示します。
quotedprintable
.
unknown
ファイルは、認識されていない形式またはプロトコルを使用してエンコードされています。
uuencode
インターネットで転送するために、ファイルを一連の 7 ビット ASCII 文字に変換する Universal プロトコルです。このプロトコルを使用すると、UNIX、Windows、Macintosh のような異なるプラットフォーム間でファイルを転送できます。Uuencode は、ほとんどの場合メールの添付ファイルの送受信に使用されます。
%file.flags; エンティティは、アクセス方法を決めるためにファイルに割り当てられる複数のフラグの種類を定義します。
構文:
<!ENTITY % file.flags "sign | storedindoc ">
sign
文書にデータベース管理者が署名するまでは、ファイルのデータにはアクセスできないことを指定します。
storedindoc
ファイルのデータが文書に保存されていることを指定します。
%file.hosttype; エンティティは、複数種の元のファイル形式を定義します。
構文:
<!ENTITY % file.hosttype "msdos | mac | hpfs | bytearrayext | bytearraypage | stream | link | unknown ">
次に添付ファイルの種類と、その元の形式を示します。
bytearrayext
OLE2 ファイル。
bytearraypage
OLE2 ファイル。
hpfs
OS/2 の HPFS (High Performance File System) です。
link
このファイルがリソースリンクを表す名前付きの要素です。
mac
Macintosh オペレーティングシステムです。
msdos
DOS (Windows) または OS/2 です。
stream
バイナリプライベートストリームです。
unknown
添付ファイルが認識されない種類であることを示します。