式をデバッグする

式言語には、正規のデバッグ機構が整備されていません。@Prompt を使用すると、特定の時点で実行を停止して変数の値を調べることができます。次の例は、@Prompt を使用してチェックポイントを設定し、変数を調べます。コードが正しく機能することを確認したら、デバッグステートメントを削除します。

@Prompt([OK]; "Checkpoint"; "About to calculate LastName");
LastName := @RightBack(@Left(@UserName; "/"); " ");
@Prompt([OK]; "Value of LastName"; LastName)

現在の文書を対象としないエージェントや選択式などでは @Prompt は機能しません。式の作成時や実行時に警告は表示されません。ステートメントが単に実行されないだけです。この問題を回避するには、ツールバーボタンやアクションなど、@Prompt が機能するオブジェクト内に式を作成します。そこで式をテストした後、デバッグステートメントを削除し、式をコピーして、希望するオブジェクトに貼り付けます。

また、式が処理する文書用のフォーム内にデバッグ用のフィールドを設計することもできます。テスト中に式によってデバッグフィールドがロードされるため、処理された文書を開いてフィールドを検査します。テストが終わったら、フォームからデバッグフィールドを削除し、式からデバッグステートメントを削除します。

FIELD DebugLastName := lastName