i 上の DB2 に接続する

このセクションでは、Microsoft Windows ワークステーション上の DB2® と DB2 Universal Database™ for IBM® i (DB2 UDB for i) の間の接続に関する考慮事項について説明します。この接続方法では、i へのソフトウェアのインストールは必要ありません。

リモートの DB2 UDB for i サーバーに接続するとき、DB2 Connect™ を使用して i をターゲット DB2 データベースとして指定しなければなりません。UDB 版では、ターゲットデータベースのオペレーティングシステムを指定することはできません。

DB2 UDB for i は、i 上の基本オペレーティングシステムの一部であり、リモート DB2 リクエストのサーバーとリクエスタの両方がサポートされています。DB2 UDB for i は Microsoft Windows などのプラットフォームからの DB2 接続要求のターゲットとなることができます。また、ネットワーク内の他の DB2 データベースへの DB2 接続を要求することもできます。DB2 UDB for i は SNA 接続と TCP/IP 接続の両方をサポートします。詳しくは、「i からリモート DB2 に接続する」のセクションを参照してください。

DB2 UDB for i は基本オペレーティングシステムの一部であるため、LEI を i 上でネイティブに実行している場合は、追加の DB2 ソフトウェアをインストールする必要はありません。接続されているすべての DB2 データベース (ローカル DB2 UDB for i データベースを含む) は、リレーショナルデータベースディレクトリに登録されていなければなりません (WRKRDBDIRE を参照してください)。

i またはメインフレーム上の DB2 データベースへは、DDCS ゲートウェイ経由でも接続できます。

i 上の DB2 データソースに接続する

i から DB2 データベース (ローカルの DB2 UDB for i を含む) への接続には、要求を行う i のリレーショナルデータベースディレクトリにターゲットの DB2 データベースが登録されていなければなりません。WRKRDBDIRE CL コマンドを使用して DB2 データソースを登録します。リモートコネクションを *SNA または *IP として登録できます。 SNA を使用している場合、リモートデータベースに接続するためには通信の設定が必要です。該当する i のドキュメントを参照してください。*IP を使用する場合は、ターゲット IP アドレスまたはリモートロケーション名を指定し、ターゲットデータベースが所定のポートで稼働していることを確認しなければなりません。*DRDA のデフォルトの IP ポートは 446 です。

ターゲットデータベースが *IP 接続を使用する別の DB2 UDB for i である場合、ターゲットの i 上の DDM サーバージョブが接続要求を listen していることを確認してください。これは、ターゲットの i で STRTCPSVR *DDM コマンドを入力することによって発生します。このジョブは DRDA® のポートを監視します。

注: リモートの DB2 UDB for i に接続している場合は、コネクション文書のパスワードは大文字でなければならないことにも注意してください。

DB2 UDB for i の直接接続

このセクションでは DB2 UDB for i の直接接続に関する考慮事項について説明します。

DB2 UDB for i に 1 つのサーバーを接続する

この設定では、i システムへのソフトウェアのインストールは必要ありません。

*IP 接続を使用することができます。Connect Personal Edition にバンドルされているのは SNA サーバーです。APPC 上の SNA による SNA サーバーをインストールしてください。i では DB2 への接続に APPC が必要なので、必ず APPC 上の SNA サーバーをインストールしなければなりません。また、このスタンドアロン環境での APPC 上の SNA は自己完結しているので、ネットワークで APPC や SNA に対する一般的なネットワーク設定は必要ありません。

インストールの開始方法については、『DB2 Connect Personal Edition Quick Beginnings』(資料番号 S10J-8162-00) を参照してください。DB2 UDB for i にも存在しているユーザー名とパスワードを使用します。このようにすると、インストール操作はシステム上で中断されることなく実行されます。

DB2 UDB for i に複数のサーバーを接続する

この設定では、i システムへのソフトウェアのインストールは必要ありません。

DB2 UDB for i にゲートウェイがインストールされます。ゲートウェイによって、複数のサーバーが DB2 UDB for i のデータにアクセスできるようになります。このソフトウェアは、複数のサーバーを使用するときに必要です。

*IP 接続を使用することができます。Connect Enterprise Edition には SNA サーバーはバンドルされていません。Microsoft SNA サーバーなどの SNA サーバーをインストールしてください。

DB2 Connect Enterprise Edition がマシンにインストールされていないときは、DB2 アドミニストレータクライアントなどの DB2 クライアントをマシンにインストールしなければなりません。このクライアントは、Domino Server から DB2 へ直接接続するために必要です。

DDCS による DB2 UDB for i へのサーバー接続

Distributed Database Connection Services® (DDCS) および SNA サーバーが必要です。

この設定では、i システムへのソフトウェアのインストールは必要ありません。

この設定は、すでに DDCS がインストールされているユーザーのために用意されています。現時点では最新の DB2 Connect Version 6.1 および 7.1 ソフトウェアのみ購入可能なので、DDCS をすでに導入済みのユーザーのみがこの方法を利用できます。

DB2 UDB for i に接続するには、DDCS シングルユーザーまたはゲートウェイを使用できます。したがって、Microsoft SNA などの SNA ソフトウェアが必要です。

DDCS がサーバーマシンにインストールされていないときは、DB2 アドミニストレータクライアントなどの DB2 クライアントをサーバーマシンにインストールしなければなりません。このクライアントは、サーバーから DB2 UDB for i へ直接接続するために必要です。