複合アプリケーションは、サービス指向アーキテクチャ (SOA) および「Contextual Collaboration」戦略における主要な要素の 1 つです。複合アプリケーションを作成および編集する機能により、異なる種類のコンポーネントやテクノロジーの統合が容易になります。
この資料は、次の製品について解説します。Domino®、Domino Designer、Notes®、iNotes®、Notes Traveler。
複合アプリケーションを作成することにより、Notes アプリケーションの NSF コンポーネントと Eclipse コンポーネントをコンテキスト内で 1 つのユーザーエクスペリエンスの一部として疎結合することができます。複合アプリケーション内のコンポーネントは相互に関連付けることができます。これにより、あるコンポーネントでユーザーがアクションを起動したときに、別のコンポーネントにアクションをトリガーすることができます。
この機能は、プロパティ、アクション、プロパティブローカーでサポートされます。WebSphere® Portal の複合アプリケーションモデルとプロパティブローカーモデルが、Notes リッチクライアントで使用できるようになりました。Domino Designer では、NSF コンポーネントのプロパティブローカーのエクスペリエンスを利用できるようになりました。これにより、Notes リッチクライアント内でより生産的にユーザーエクスペリエンスを活用できます。複合アプリケーションは、Notes リッチクライアントの Composite Application Editor またはブラウザの WebSphere Portal Application Template Editor を使用して定義できます。どちらについても、本セクションで説明されています。
複合アプリケーションのエンドユーザーは、個別に作成された複数のコンポーネントが 1 つのコンテキストにアセンブルされたものを使用することができます。1 つの複合アプリケーションには 1 ページ以上を含めることができ、各ページには 1 つ以上のコンポーネントを含めることができます。複合アプリケーションが提供するシングルコンテキストにより、異なるアプリケーションまたはシステムを使用する作業でも、さまざまなアプリケーションやウィンドウを切り替える必要がなくなります。
複合アプリケーションは、Domino または WebSphere Portal Server 上にホストさせるか、ローカル NSF として使用できます。 NSF ベースの複合アプリケーションは、Composite Application Editor を使用して定義でき、複合アプリケーション内のさまざまなコンポーネントを関連付けたり接続したりできます。
以下に、Notes の複合アプリケーションについての重要なポイントを示します。
複合アプリケーションを作成するための開発においては、数種のアプリケーション開発や管理など、役割をいくつかの種類に分けて分担することができます。メンバーを高レベルの技術を持つコンポーネント開発者に限定する必要はありません。複合アプリケーション開発には、以下のような役割があります。
複合アプリケーションを使い始める前に、Notes データベースの新規作成、Notes ビューの変更、シンプルな Notes フォームの作成、プログラムペインを使用した Notes 式と LotusScript® の入力に慣れていることが前提となります。
複合アプリケーションの開発とアセンブルを行う場合、Notes のシステム要件の前提条件を満たしていることと、自分 (または管理者) のコンピュータに以下の機能がインストールされていることを確認してください。
複合アプリケーションで作業を始める前に、この複合アプリケーションの文書に目を通して、サポートされる機能やアプリケーションの目的について確認してください。複合アプリケーションに関する追加情報については、次のセクションを参照してください。
Composite Applications Wiki (http://www-10.lotus.com/ldd/compappwiki.nsf) は、複合アプリケーションの開発とデプロイメントに関する主要な情報源を提供するために立ち上げられたものです。複合アプリケーションの使用の詳細については、Wiki と新しい「複合アプリケーション - 設計と管理」セクションを参照してください。以前の製品ヘルプの複合アプリケーションに関する詳細セクションは、1 カ所ですべての情報を利用できるように Wiki に移行されました。