ビュー索引とは、ビューに属する文書のリストを作成するための内部的なファイリングシステムです。文書の追加や変更が行われた場合は、ビュー索引を更新して、新規文書や変更された文書がどれなのかを分かるようにする必要があります。ビュー索引の更新を手動で行うには、[F9] キーを押します。ビューの設計に組み込まれた条件の 1 つとして更新できます。また、サーバー管理者が設定した Updall (Update ALL) サーバープロセスの一部としても更新できます。
データベースの全文索引を作成することも、ユーザーが全文索引を作成できるようにすることもできます。索引の作成を管理したい場合は、[最初の索引の作成は設計者または管理者に制限] オプションを選択します。
個別のビューの更新タイミングを設定するには、[ビューのプロパティ] ボックスの [詳細] タブで、[索引の更新] オプションを選択します。
初回以降、ビューが開かれるたびにビューを更新します。
ユーザーがデータベースを開くかどうかに関係なく、ビューを更新します。このオプションを選択すると、あまり使用しないビューが素早く開くようになりますが、そのビューを全く使用しない場合でも、ビュー索引のスペースを取り、更新の際にサーバーの処理時間を要します。
ユーザーが手動でビューを更新することになります。このオプションは、(データの変更がめったにないなどの理由で) 最新の状態に保つ必要がない大容量データベースに適しています。このオプションを使用すると、ビューの表示に時間がかかりません。ユーザーがビューを最新の状態にする必要がある場合は、F9 キーを押してビューを更新します。
ビュー索引の更新頻度を制限します。このオプションは、「検索ビュー」など、頻繁に使用するがデータの変更がめったにないビュー (特に、それらが大容量データベースにある場合) に最適です。ビュー索引は自動的に更新されますが、更新は指定の値を超えない範囲で実行されます。前回ビュー索引の更新が行われた後に変更されたビューをユーザーが開いた場合は、更新アイコンが表示されます。この場合は、ユーザーが [F9] キーを押すことにより、手動でビューを更新できます。
文書選択式が時刻に基づいている場合は、新規文書が追加されたときだけ更新すれば十分です。例えば、ビューが 1 日に 1 回文書を選択する場合は、[自動 (周期)] の [[24] 時間毎] を選択して、ビュー索引を 1 日 1 回更新します。
ビューの中で更新内容を表示する方法は、[ビューのプロパティ] インフォボックスの [オプション] タブにある [更新時] の各オプションによって決まります。選択肢は次のとおりです。
ビューの変更は、自動的には表示されません。その代わりに、更新アイコンがビューに表示され、変更を表示するには、ユーザーがそのアイコンをクリックする必要があります。
ユーザーにビューを表示する前に、表示を自動的に更新します。
ビューを先頭から更新します。逆時間順の表示など、ユーザーがビューの先頭から順に変更を探す可能性が高い場合に便利です。
ビューを末尾から先頭へと更新します。時間順の表示など、ユーザーがビューの末尾から順に変更を探す可能性が高い場合に便利です。
特定ビューのビュー索引を自動的に削除してディスク容量を節約するには、[ビューのプロパティ] インフォボックスの [詳細] タブで、[索引の削除] オプションを指定します。索引が削除されたビューを開くと、Domino® でビュー索引が再作成されるまで待たなくてはならない場合があります。 この設定は、NOTES.INI 中の [Default_Index_Lifetime_Days] の設定を上書きします。この設定はサーバー管理者が設定し、デフォルトでは 45 日後にビュー索引を削除するようになっています。
ユーザーがデータベースを閉じると、すぐにビュー索引を削除します。このオプションを使用すると、ディスク容量を最も節約できます。ただし、次にビューが開かれた時に、索引の再作成を行う必要があります。このオプションは、使用頻度は低いものの、定期的に使用されるビューに対して選択してください。例えば、エージェントが金曜日の午後だけに開くビューには、このオプションを選択すると適切です。
指定した日数の間にビューが使用されなかった場合は、そのビューの索引を削除します。Domino は、次にデータベースが開かれたときにビュー索引を再作成します。このオプションを選択しても、ローカルデータベースには影響を与えません。このオプションは、使用頻度が低いデータベースや、使用されるのが不定期なデータベースに対して選択してください。
ビュー索引を保存して、更新部分を既存の索引に追加します。ただしビューが 45 日間使用されていない場合は、索引は破棄されます。このオプションを選択すると、他のオプションを選択した場合と比べて、必要なディスク容量が大きくなります。したがって、使用頻度が高いビューだけに設定してください。このオプションを選択すると、データベースを開いたときに、新しいビュー索引が作成されるのを待つ必要がなくなります。
ビュー索引は、Updall (Update ALL) タスクによって廃棄されます。デフォルトでは、このタスクは各サーバー上で午前 2 時に実行されます。Domino では、索引が廃棄可能な状態になった後、最初に Updall が実行されたときに、その索引が廃棄されます。例えば、[使用後に削除] が選択された状態で、ビューを火曜日の午前 10 時に使用した場合は、ビュー索引が実際に廃棄されるのは水曜日の午前 2 時です。
1 日経ってから索引を削除するように指定した場合は、Domino では、索引の削除は少なくとも 1 日 (24 時間) 待ってから行われます。ビューを火曜日の午前 10 時に使用した場合は、Updall が実行される水曜日の午前 2 時の時点では、まだ 16 時間しか経っていません。したがって、このビューが削除されるのは、次に Updall が実行される木曜日の午前 2 時になります。
詳しくは、『Domino システム管理』を参照してください。