Notes/FX を使用してデータを交換する

Notes/FX は、Notes® アプリケーションでのみサポートされています。Notes/FX を使用すると、OLE サーバーアプリケーションファイルのフィールドの内容が Notes 文書の対応するフィールドに自動的に表示されるようにフォームを設計することができます。それとは逆に、Notes 文書のフィールドを OLE サーバーアプリケーションファイルのフィールドに自動的に表示させることもできます。フィールドの種類によっては、Notes またはその他の OLE アプリケーションでフィールドの内容を更新できます。

データを交換するには、共有フィールド同士の間に 1 対 1 の関係が成立している必要があります。OLE サーバーアプリケーションのファイルと Notes のフォームの両方に、同じ共有フィールドが必要です。Notes/FX のフィールドには、次の種類があります。

単一方向フィールド

単一方向フィールドは、一方向の情報交換だけを行う場合に使用します。単一方向フィールドには、ファイルのサイズ、作成日付など、ファイルに関する情報が保存されます。単一方向フィールドは、デフォルトで OLE サーバーアプリケーションに存在します。したがって、対応するフィールドを Notes フォーム内に作成する必要があります。

例えば、Word Pro® の各文書には、[SizeInK] というフィールドがあります。このフィールドには、その Word Pro 文書のサイズがキロバイト単位で格納されます。このフィールドと Notes フォーム上のフィールドとの間でデータを交換するには、Notes フォーム上に [SizeInK] という名前のフィールドを作成します。フィールドが情報交換をするように設定した後に Word Pro のフィールドのデータを変更すると、対応する Notes フィールドも同様に変更されます。ただし、Notes 側のフィールドに対して行われた変更は、Word Pro フィールドには反映されません。

双方向フィールド

双方向フィールド内の情報は、Notes から OLE アプリケーションへ、また OLE アプリケーションから Notes への双方向のデータ交換を想定しています。Notes または OLE アプリケーションで双方向フィールドの内容を変更すると、もう一方のアプリケーションでも、対応するフィールドが同じように変更されます。双方向フィールドとして定義されたフィールドのデフォルトの位置は、通常、各種 OLE サーバーアプリケーションファイルです。したがって、対応する同名のフィールドを Notes フォーム内に作成する必要があります。

例えば、Word Pro 文書の [文書の説明] フィールドを、Notes 文書の [件名] フィールドに対応させたいとします。フィールド交換を設定した後に、どちらかのフィールドの内容を変更すると、その変更内容はもう一方のフィールドにも自動的に反映されます。この場合、フィールドの名前は同一にする必要があります。

ユーザー定義フィールド

ユーザー定義フィールドは、双方向のデータ交換を想定しています。デフォルトでは、ユーザー定義フィールドは、Notes フォーム内にも OLE サーバーアプリケーションファイル内にも存在しません。したがって、OLE サーバーアプリケーションのファイルと Notes フォームの両方に、対応するフィールドを作成する必要があります。ユーザー定義フィールドは、通常、テキストや数値などの作業用データを交換するために使用します。

OLE サーバーアプリケーションのフィールドを使用して Notes とデータ交換を行う方法の詳細については、OLE サーバーアプリケーションのドキュメントを参照してください。