用語および概念

主な用語の定義を以下に示します。

メタデータ

Connector のデータ定義を意味する一般的な用語です。データ定義はデータ要素の名前とデータ型から構成され、要素の順序は暗黙的に指定されます。例えば、Notes® ではフォームを使用してデータフィールドの名前と各フィールドのデータ型の両方を記述します。Sybase のメタデータはテーブルを定義します。各 Connector のメタデータについて、詳しくは付録 C 「Connector のプロパティ」を参照してください。

代替メタデータ

一部の Connector で利用可能な、データ定義の代替ソースです。例えば DB2® のメタデータは「テーブル」形式ですが、その代替メタデータの形式は SQL ビューです。特定の Connector で代替メタデータがサポートされるかどうかについては、付録 C 「Connector のプロパティ」を参照してください。

結果セット

コネクション経由で情報を要求すると、その結果として結果セットが生成されます。各コネクションにつき、アクティブな結果セットは 1 つだけです。LCConnection のメソッド Execute、Select、Call および Catalog はどれも結果セットを生成し、既存の結果セットを置き換えます。結果セットは、コネクションからのデータのうち、入力された条件に一致するデータまたは情報の集合を表します。実際のデータは、フェッチしないと返されません。これらのメソッドでは、生成する結果セットの一部としてメタデータを表すフィールドリストを作成することも可能です。

この他のメソッドを使用して結果セットの読み取りまたは書き込みを行うときは、暗黙的なメタデータの順序を無効化できます。その場合は、コネクションの OrderByName プロパティを使用し、メタデータ内でのデータ要素の順序に関係なくメタデータ内の名前を外部システム内の名前と一致させることを指定します。

ライトバックの結果セット

ライトバックの結果セットは結果セットの最適化された形で、一部の Connector でサポートされています。ライトバックの結果セットでは、データの順次読み取りと書き込みの両方のオペレーションを実行できます。また、結果セット内の最後に取り出したレコードを直接操作して、更新および削除のオペレーションを効率的に実行でき、同じ情報を 2 回外部システムで検索する必要はありません。Connector によっては、ライトバックの結果セットを使用する場合に、外部システム内でロックが実行されることがあります。

Token

トークンは、コネクションのプロパティを識別するための整数です。すべてのコネクションプロパティに、トークン値があります。共通のプロパティには、定数で表されるトークンが事前に定義されています。コネクション固有のプロパティには、事前定義されたトークンはありません。

各コネクションのプロパティトークンおよび名前の一覧については、付録を参照してください。

コネクションプロパティには、トークンまたは名前でアクセスします。トークンは、そのプロパティがサポートされているかどうかをテストする際に使用します。名前は、指定したプロパティが存在することが分かっている場合に使用します。