ユーザー名またはサーバー名を表します。
使用法
正規形の階層名は、スラッシュ (/) によって区切られた一連の構成要素です。各構成要素は、キーワードと等号で始まります。Domino の名前では、
CN (共通名)、
OU (組織単位、4 つまで指定可能)、
O (組織)、
C (国) といった構成要素を使用できます。また、Domino の名前としては使用できませんが、
G (姓名の名)、
I (イニシャル)、
S (姓)、
Q (「Jr」などの世代)、
A (ADMD 名)、
P (PRMD 名) も識別します。
以下に、正規形の Domino 階層名の例を次に示します。ここでは、組織単位が 2 つ使用されています。階層は、右から左に読み込まれるため、「East」が組織単位 1、「Sales」が組織単位 2 になります。
CN=John B Goode/OU=Sales/OU=East/O=Acme/C=US
省略形の名前は、スラッシュ (/) によって区切られた一連の構成要素です。この場合、構成要素はキーワードではなく、指定された順序によって識別されます。
上記の階層名の省略形は、次のとおりです。
John B Goode/Sales/East/Acme/US
正規形の名前を省略すると名前があいまいになる場合は、省略しません。例えば、
CN=John B Goode/OU=East を省略すると、組織単位である
East が組織に間違われる可能性があるので省略できません。また、Domino の名前で使用されていない構成要素が存在する場合、正規形の名前は省略されません。
省略形の名前で指定できるのは、Domino の名前で使用されている構成要素だけです。構成要素は、正しい順序で指定する必要があります。構成要素の正しい指定順序は、次のとおりです。
- 共通名/国
- 共通名/組織 (組織名が国別コードと同じではない場合)
- 共通名/組織/国
- 共通名/組織単位/組織/国 (組織単位は 4 つまで指定可能)
共通名だけを指定すると、階層なしの名前として解釈されます。共通名に続けてスラッシュ (/) を指定すると、有効なユーザーの組織と国に関する情報を取得できます。
RFC 821 または RFC 822 に従った名前は、インターネットアドレスとして解釈されます。インターネットアドレスの例を次に示します。
- jbg@us.acme.com
- "John B Goode" <jbg@us.acme.com>
- "John B Goode" <jbg@us.acme.com> (Sales) (East)