BigFix V9.5にアップグレードする理由

2019/11/6 - 読み終える時間: 2 分

2019年10月28日に HCL BigFix V9.5.14 がリリースされましたが、その新機能についての HCL Blog "Why upgrade to BigFix V9.5?" の翻訳版を掲載します。


BigFix V9.5にアップグレードする理由

2019年10月29日

著者: Gwyn Davies and Cy Englert

画像の説明

BigFix V9.5は処理の柔軟性を高める機能が加わったことにより、インフラストラクチャー・コストを削減できます。BigFixプラットフォームの現在のバージョンは、2019年10月28日にリリースされたV9.5.14です。BigFix V9.5は、BigFix Query、Peer Nest、Set and Forget Patching、最新のオペレーティングシステムのサポート、Health Check Dashboardおよびパフォーマンスの改善を提供しています。

BigFix Query

BigFix Queryを使用すると、WebUIユーザーはエンドポイントに関する情報をすばやく取得し、BigFixクライアントで関連性クエリを実行できます。この処理速度は、通常のBigFix処理への影響を最小限に抑える専用のクエリチャネルを使用することで得られています。

BigFix Queryは次の目的で効果的に使用されます。 各のコンピューター、手動作成のコンピューターグループ、動的作成コンピューターグループを照会します。 コンテンツを開発しながら関連表現(Relevance Expression)のテストが行えます。 クエリ結果をコンマ区切り値(.csv)ファイルにエクスポートできます。 カスタム・クエリーのライブラリーを作成し、コレクションを非公開にしたり、コレクションを他のユーザーと共有したりできます。

BigFix Queryは、カスタム・コンテンツの作成者および日々のエンドポイント管理を担当するオペレーター向けの、強力で時間を節約するツールです。また、Fixletデバッガーの最新バージョンでは、BigFix APIを介して使用することもできます。

Peer Nest

Peer Nestは、同じサブネットにあるBigFixクライアント間でバイナリファイルを共有できるオプション機能で、ネットワークトラフィックを削減し、リモートサイトでのリレーの必要性とコストを削減します。 Peer Nestを使用すると、組織はインフラストラクチャー・コストを削減しながら、BigFix環境を簡素化できます。

Peer Nestは多くの環境、特にブランチ・オフィスが低速リンクを経由してデータセンターに接続されている場合に適用されます。以前のBigFixバージョンでは、大きなペイロードをダウンロードしてキャッシュするためにブランチ・オフィスにリレーをインストールする必要がありました。 Peer Nestを使用すると、BigFixクライアントはダウンロードされたバイナリを共有できるため、Relayがローカルにインストールされていない場合でも、ブランチ・オフィスの外に出る通信の数を減らすことができます。

Peer Nestが有効になっている場合、BigFixクライアントは、アクションの実行に必要なバイナリのダウンロードを自己最適化できます。複数のクライアントがバイナリファイルのプリフェッチを必要とするアクションを実行すると、BigFixクライアントはファイルがすでにサブネットにキャッシュされているかどうかをピアで確認します。バイナリがまだキャッシュされていない場合、サブネット上の1つのクライアントが選ばれ、リレーからファイルをダウンロードし、ピアと共有します。ビデオをご覧ください

パッチ適用をセットしてあとは任せる (忘れる)

WebUIを使用すると、事前定義されたスケジュールで実行するようにパッチ・ポリシーを構成できます。パッチ・ポリシーを確立すると、企業全体に継続的にパッチを適用できるようになります。パッチ・ポリシーとは、パッチ・リストを定義する基準の集合 (Fixletのコレクション) です。例えば、特定のエンドポイント・セットのパッチ適用基準、さまざまなマシン・グループのパッチ適用スケジュール、一連の展開動作を満たすパッチ適用基準です。

パッチ・ポリシーを使用すると、組織の継続的なセキュリティーとコンプライアンスのプロセスが確立および維持されます。パッチ・ポリシーは、Fixletが使用可能になったときに、User Acceptance Testグループのエンドポイントに自動的にパッチを適用するのに役立ちます。これにより、通常のスケジューリング作業が不要になり、パッチ・サイクルの合計時間が短縮されます。パッチ・ポリシーは現在、WindowsあるいはRed Hat Enterprise Linuxを実行しているエンドポイントをサポートしています。

最新のオペレーティングシステムのサポート

BigFixは、クライアントが最新のテクノロジーを利用できるように、サポートされるOSの新バージョンをできるだけ早くサポートするよう努めています。BigFixをアップグレードすれば、MacOS Catalina、RHEL 8、Windows Server 2019などの最新のプラットフォームとエージェントのサポートを利用できるようになります。

ヘルスチェックダッシュボード

ヘルスチェックダッシュボードは、BigFix環境の可視性と一般的な健康状態を改善するのに役立ちます。ダッシュボードは、リレー・ヘルス、コンソール・ヘルス、サーバー・ヘルス、クライアント・ヘルス、デプロイメントの最適化の重要な健康状態の指標を継続的に取得、表示します。これにより、BigFixコンポーネントの管理とサポートの高速化が図れます。

BigFixシステム管理者やマスターオペレーターにとって、ヘルスチェックダッシュボードは、問題の診断と修復の高速化をもたらし、可用性を大幅に改善します。

パフォーマンス

BigFixプラットフォームのパフォーマンスとスケーラビリティーを継続的に改善し、最小限のリソースで環境を拡張できるようにします。BigFix 9.5では、マルチスレッドfillDBサービスを導入しました。すべてを行う、過負荷となっている1つのスレッドの代わりに、fillDBサービスの解析(パース)スレッドとデータスレッドに渡すようになっています。この新しいマルチスレッド機能を使用すると、DBでのデータ追加率が全体的に増加し、以前の9.2バージョンのBigFixよりもデータベースへのデータ追加におけるディスクI/Oレイテンシーに対する感度が低下することが期待できます。これらのパフォーマンスの改善により、BigFixサーバーとデータベースを仮想環境によりよく実装できるようになっています。

詳細については、HCL BigFix スペシャリストまたはテクニカル・アドバイザーにお問い合わせください。

このブログについて

HCL Japan の Software 部門の複数担当者で HCL Software 全般について記しています。

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