User management and LDAP configuration in VersionVault Express の翻訳版です。
VersionVault Expressにおけるユーザー管理とLDAP設定
2021年11月2日
著者: Brett Markowitz / Software Developer
VersionVault Express 2.0に搭載された新しいWeb UIとREST APIにより、新しいプロジェクトの作成や、IDEを開くことなくソース・コード・ファイルのタイプミスを素早く修正するなど、多くの一般的なタスクをこれまで以上に簡単に実行することができます。
VersionVault Expressに搭載されている2つのWeb UIのうちの1つは、システム管理者がSSHキーからSMTPサーバ、SSL証明書まであらゆる設定を行うことができるアプライアンス設定UIです。
さらに重要なのは、VersionVault内でユーザーを管理することができることです。ユーザー自身が管理する場合も、既存のLDAPサーバーを利用する場合も同様です。
アプライアンスのセットアップUI(デフォルトではhttps://hostname:38443/setup)にログインすると、ユーザー管理機能が前面に表示されます。
VersionVault Expressアプライアンスは、デフォルトでは自己管理アカウントに設定されていますが、最上部のドロップダウン・メニューで簡単に「Enterprise LDAP accounts」に変更することができます。
LDAPに変更すると、既存のプロジェクトにアクセスできなくなったり、誤ったユーザーがアクセスできるようになったりする可能性があるため、可能であればプロジェクトを作成する前か、既存のプロジェクトを十分にバックアップした後に変更することをお勧めします、という警告がUIに表示されます。
続いて、ホスト名、ポート、検索ベースなど、接続するLDAPサーバーの情報を入力するフィールドがUIに表示されます。
オプションとして、グループに対してVersionVault Expressの使用を制限することができます。また、ユーザーのフルネーム、電子メールアドレス、アバター画像に対してカスタム・フィールド・マッピングを設定することで、これらの情報を既に設定されている別の名前のフィールドから引き出すことができます。
必要な設定がすべて完了したら、上部にある "Validate "ボタンで、保存や適用の前にVersionVault ExpressがLDAPサーバーと正しく通信できることを確認できます。
自己管理アカウント・オプションを使用する場合は、より詳細なユーザー管理が可能になります。
例えば、"Email "ボックスにユーザーの電子メールを入力し、右上の "Add user "をクリックすることで、VersionVault Expressに直接ユーザーを追加することができます。
SMTPサーバーが設定されている場合は、ユーザーにメールが送信され、ユーザーはそれを使って登録作業を完了することができます。
その下には、VersionVault Expressに存在するユーザーのリストが表示されます。このリストには、完全に登録されたユーザーと、招待されたものの登録プロセスが完了していないユーザーが含まれています。 その場合、そのユーザーの招待状態は「保留」となり、招待メールを再送するための丸い矢印のアイコンが表示されます。
右側には、ユーザーに対して実行可能なアクションもあります。任意のユーザに対しては、ゴミ箱のアイコンにより、そのユーザをVersionVault Expressから削除することができます。また、"Join "と表示されているユーザーに対しては、矢印付きの鍵のアイコンにより、強制的にパスワードをリセットさせることができます。ユーザーには、新しいパスワードを設定するためのリンクが記載されたメールが送信されます。
また、ユーザーリストの任意の行にカーソルを合わせると鉛筆のアイコンが表示され、クリックするとそのユーザーのメールアドレスを変更できます。
Temporarily disable SMTP "トグルは、その名の通りSMTPの機能を無効にし、VersionVault Expressが登録メールやパスワード・メールを送信しようとしないようにするもので、SMTPサーバがダウンしていたり、正常に動作していない場合に有効です。
ただし、SMTP機能が無効になっている場合は、招待状のステータスが「Pending」になっている横のボタンを押すと、コンピュータのメール・クライアントが開き、必要な内容が入力されたメールが手動で送信されます。
アプライアンスのセットアップUIには他にも多くの機能がありますので、ご興味のある方は製品ドキュメントをご覧ください。