この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
多要素認証の分野ではかなり深い知識を試されます。
TOTP に関連するセキュリティポリシー設定文書をよく理解しておく必要があります。セキュリティ設定文書には「ID ボールト」タブがあり、この中にふたつの TOTP 設定が V12 で追加されています。
ID ボールトを使用した TOTP 認証を許可
下図のバブルヘルプをよく読みましょう。
「TOTP が設定されている場合、TOTP トークンを ID ボールト認証に使用できます。例えば、TOTP トークンを使用して暗号化したメールを送信できます。サポートされるクライアントなどの詳細については、Domino Administrator ヘルプを参照してください」
設定名からは想像しにくいのですが、「ID ボールトを使用した TOTP 認証を許可」の設定でメールの暗号化ができるようになります。
参考 URL: 4. TOTP の安全なメール操作を使用可能にする
ID ボールトを使用したパスワード認証を許可
「引き続き Notes ID 認証にパスワードを許可します。ポリシーに関連づけられているすべてのクライアントで Notes ID の TOTP がサポートされている場合にのみ「いいえ」を選択します。」
多要素認証でユーザーが Web が認証できるように、管理者は適切な認証フォームを用意しておく必要があります。DOMCFG.NSF でマッピングの追加を行い、ログインフォームとして $$LoginUserFormMFA を必ず設定する必要があります。これは固定です。
参考 URL: 5. TOTP ログインフォームを設定する
環境によっては、クロスドメインで TOTP を構成しなければならないこともあるでしょう。その方法は製品ドキュメントに書かれています。細かな手順はさておき、前提条件として「TOTP 認証に参加する両方のドメインの Domino Web サーバーは、Domino 12 以上を実行している必要」であることをおさえておきましょう。
ユーザーが複数のデバイスで認証アプリを使用する場合には、管理者はサーバー設定文書のセキュリティタブにある「シークレットの最大数」を確認する必要があります。デフォルトは 3 台までです。
参考URL : 2. 構成設定文書で TOTP 認証を使用可能にする