Z Abend Investigator (ZAI) Fault Entry List line commands の翻訳版です。
HCL Z Abend Investigator (ZAI) Fault Entry List のラインコマンド
2022年9月23日
著者: Adrian Simcock / Architect for HCL Z Abend Investigator (ZAI) and IBM Fault Analyzer.
ZAI障害エントリのリスト表示から、障害エントリに対して入力できるさまざまなラインコマンドがあります。利用可能なコマンドのリストは、追加の「ヘルプテキスト」を表示することによって見ることができます。これを行うには、[View]メニュー項目を選択し、オプション3「Add Help Text」を選択します(このオプションは、ヘルプテキストが現在表示されていない場合にのみ利用可能です)。
選択すると、利用可能なラインコマンドのリストが表示されます。
この記事では、A(ソースの表示)コマンドと J(JCLの編集)コマンドについて説明します。
これらのラインコマンドには、それぞれ対応するZAIオプションが設定されている必要があることに注意してください。A ラインコマンドには LangxCapture、J ラインコマンドには JclCapture が必要です。これらのオプションは、HFZCNF00 PARMLIBメンバーまたは特定のジョブのHFZOPTS DDで指定することができます。ZAIオプションの指定方法の詳細については、https://help.blueproddoc.com/faultanalyzer/14.1.17/en/opt.html を参照してください。
ZAI解析(または再解析)中に、一致するサイドファイル(コンパイラーリスト、LANGX、SYSDEBUG、またはDWARFデータ)が見つかった場合、いわゆるLANGXレコードが障害エントリに記録されます。このため、ソースプログラムを再コンパイルした場合でも、停止した時点のソースが常に利用可能です。Fault Entryのインタラクティブおよびバッチ再解析では、保存されたLANGXレコードが自動的に使用されますが、A lineコマンドを使用して表示することも可能です。
障害エントリーの横に A を入力すると、利用可能なソースプログラムのリストが表示されます。
興味のあるものを選択すると、次の画面で抽出されたソースレコードが表示されます(ISPF EDITセッション)。
リアルタイムのアベンド解析では、アベンドしたJOBのJCLがFault Analyzerによってキャプチャされ、Fault Entryに保存されます。このJCLは、JCLコマンドを使用してインタラクティブな再解析中に表示することができ、またJラインコマンドを使用して表示することもできます。Fault Entryの横にJを入力すると、キャプチャされたJCLのEDITセッションが表示されます。EDITセッションから、例えば、JCLを再度SUBMITすることができます。
Z Abend Investigator (ZAI) CICSD command の翻訳版です。
HCL Z Abend Investigator (ZAI) CICSD コマンド
2022年9月23日
著者: Adrian Simcock / Architect for HCL Z Abend Investigator (ZAI) and IBM Fault Analyzer.
CICSR 3270ベースのターミナル・トランザクションがアベンドするとき、ZAIはユーザーに表示された最後の画面の内容をキャプチャします。これは、開発者がアベンドの時点でどのようなデータが入力されていたかを確認できるため、その後の問題解決に役立つことがあります。
例えば、アベンドコードABC1でアベンドした次の「DEMO」トランザクションを考えてみましょう。様々な色や拡張属性だけでなく、DBCS文字にも注目してみてください。
ZAIの標準的な画面表示は、対話型再解析の際に、“CICS Information”、“Last CICS 3270 Screen Buffer” の順に選択することで見ることができます。
この標準表示では、画面データは表示されますが、アベンド時に使用されていた色や拡張属性は表示されません。また、DBCS文字も正しく表示されないことに注意してください。そこで、アベンド時のCICSR画面をそのまま表示するには、CICSD コマンドを入力します。この例では、以下のように表示されます。