iOS 用 Notes アプリケーションの開発 - The Template Experience Project の Web キャスト (英語) が開催されました

2019/10/18 - 読み終える時間: 4 分

2019/10/3 にお知らせした「iOS 用 Notes アプリケーションの開発 - The Template Experience Project の Web キャスト (英語) 開催のお知らせ」が開催されました。予告の通り、彼らが開発中のディスカッション・テンプレートについての、開発までの経緯、知見などがデモと共に説明されました。Webキャストのリプレイはこちらで閲覧できます (約50分)。が、かいつまんで解説です。現物の画面を見るのが手っ取り早いでしょう。

今回、開発した (途中の) ディスカッションDB

右下のフローティング・アイコンをタップすると、Notesのビュー上部に表示されるアクション・バーの内容がそのままモバイル的なメニューで表示されます。

フォームを開いたところ。画像の添付ファイルはサムネイルで表示されています。

今回、特に注力した追跡機能です。お気に入りは登録してしまうとずっと登録されたままで、よほど几帳面に整理しない限りカオスな状態になりがちです。今回の追跡機能は「期間を区切ったお気に入り」というコンセプトで実装されています。1週間、1か月などとりあえず設定しておいて、必要に応じて延長する、そういった使い方になるでしょう。

登録したものは「追跡」ビューに表示されます。上部の青帯右側にあるアイコンです。アイコンに下線が引かれているのが、選択していることの目印です。

話題は変わって検索機能です。モバイルで使いやすいように実装されています。

検索結果はどこかで見たことがあるものと同じですね。

このディスカッション・テンプレートは単独での使用はもちろんのこと、部品として他のアプリケーションに組み込めるように考慮されているとのこと。できあがりが期待されます。

HCL Digital Solutions のブログ (英語) に、当日のQ&Aが掲載されていますので、日本語訳をつけてみました。

How We Are Building a Notes Mobile Application for iOS - Digital Solutions


2019年10月15日に、Turtle PartnershipのGabriella DavisとHCLのAndrew Manbyがホストする、HCL Dominoに焦点を当てた人気のWebキャストをホストが行われ、iOS用ディスカッション・テンプレートで完了した作業について最新情報が届けられました。これまでの道のり、これから先のこと、共同作業への参加、iOSでのモバイル・ジェスチャと動作をNotesアプリケーションにマッピングできるようにするDomino Designerへの追加の希望についてなどが話されています。何百人もの参加者があり、多くの質問がされました。ここでそれらの質問に対する回答を提供します(トピックごとに太字でソートされています)。

ここでリプレイを見ることができ、ここで Template Experience プロジェクトの詳細を確認できます。

プロジェクト範囲

Q: ディスカッションとチームルームのテンプレートを完成したら、他のテンプレートを引き続き強化する予定はありますか。

A: はい、現時点では現在、ディスカッションおよびチームルームテンプレート機能に限定しています。ただし、これはGabが説明していたテンプレート・プロジェクトの出発点です。このテンプレートが完成して出荷されたら、モダナイズする他のテンプレート(顧客のフィードバックに基づいて)を確認する予定です。

ベータ

Q: 今、iPhone用Nomadのベータを入手できますか。出荷予定はいつですか。

A: はい、できます!こちらからiPhone Nomadベータ版にサインアップしてください。ちなみに、このURLはAndroidタブレット用ベータの申し込みにもなっています。Nomad for iPhoneは2019年の年末までに出荷予定です。

クロス・プラットフォーム

Q: Nomadを使用してみたのですが、標準クライアントのようなワークスペースを追加する予定はありますか。そうすれば新しいテンプレートにもアクセスしやすくなるのですが。

A: はい、Nomadのオプションとしてワークスペースを機能追加する予定です。乞うご期待。

Q: このプロトタイプ・テンプレートは、他のモバイルプラットフォームのNomadで機能するのでしょうか。

A: はい。配布の準備が整うと、iPadやAndroidタブレットからApple iPhoneまたはAndroidベースのスマホなど、デバイスに適したフレームセットを読み込むようになっています。

Q: Nomad WebAssemblyとNotesデスクトップはどうですか?それらもサポートされているプラットフォームですか?

A: それが最終的な目標です。テンプレートは、使用されているNomadクライアント(またはNotes)に関係なく独立性の高いもので、可能な限り最良の方法で表示されます。

出荷

Q: これは素晴らしいです。出荷する前に、さらに何をする必要があると考えていますか。どのくらいの頻度でアップデートを入手できますか。

A: iPhone用Nomadで動作する新しいテンプレートを出荷する準備が整う前には、さらに作業が必要です。たとえば、サポートされている言語の翻訳、バグ修正、パフォーマンス調整などを追加します。準備ができたら、Domino AppDev PackやVOPなどの更新プログラムを四半期ごとに出荷する予定です。 Nomad WebAssemblyやNotesデスクトップで動作するようにテンプレートを最適化する作業が行われますが、その作業のスケジュールはまだありません。乞うご期待。現在のところ、モバイルデバイス上のNomadでテンプレートの更新に注力しています。

Domino Designer

Q: デモでは、新しいアイコン・セットを含む新しいテンプレート機能が表示されるのを見ましたが、将来それらはDesignerで使用できるようになりますか。

A: コミュニティのフィードバックのおかげで、Designerを拡張して、よりモダンなモバイル・アプリの開発を容易にする機能を追加しています。今後をお楽しみに。

機能

Q: トップメニューが2つあるのはなぜですか?

A: トップメニューはNomadツールバー、2番目はアプリケーション・アクションバーです。

Q: 中央の列には、1つの表示列または結合された情報の値のみが表示されますか。テキストの一部を太字にすることもできますか。

A: Nomadクライアントビューの列には、Notesビューと同じデザイン機能があります。ビューの1つの列内で異なるテキスト・スタイルを使用することは現在できません。

Q: ユーザーは、リンクをコピーしてノート文書に貼り付けることや、通常どおりにリンクを添付することもできますか。

A: 文書リンクのコピー/貼り付け機能は、Notesクライアントと同じようにNomad iPhoneでも使用できますが、このテンプレートではアクションにマッピングする選択をまだ採っていません。これは、カスタマイズの範囲でできるものでしょう。

Q: リンクされた文書のデータを単一のビューに結合することは可能ですか。ルックアップした文書からテキストを追加するような形です。

A: 現在、Notesビューが備える設計機能と Nomadは変わりませんので、ビュー内でリレーションシップ結合はできません。

Q: 私の見解ですが、ビュー内のテキスト・フィールドのルックアップ・オプション機能を加えることは非常に簡単なはずなのですが。

A: Notesはこれまでも、このタイプのビュー結合機能をサポートできませんでした。

Q: デフォルトの水平スクロールは、推奨されるUIオプションではありません。

A: はい、理解しています。テンプレート/Nomadの将来のリリースでは、水平スクロールは無効になります。ありがとうございました。

Q: 垂直方向のスペースを維持し、上部UIは使用しないときに非表示にする必要があると思うのですが。

A: 同意します。このようなアプリケーションの今後のリリースでは、ツールバーが非表示になっていくことでしょう。また、タブ・バーを再設計する方法も検討しています。これは現在、スペースを取りすぎているからです。コメントをありがとうございます。

Q:すべての回答を含むメイン・トピック/質問を階層形式で表示するビューもありますか?

A: 基になるデータはまだ返答階層にありますが、モバイル・クライアント内では階層内に表示されません。小さなモバイル・クライアントの画面ではで作成された空きスペースが多すぎるためです。 「その他のコメント」ビューでは、文書を階層で表示していることを確認できますが、画面上のスペースを最大化するためにプライマリビューでは選択していません。必要に応じて、アプリケーションで簡単に変更できます。

Q: ディスカッション・フォーラムでは、新しいトピックや新しい回答のあるトピックをすべてすばやく見つけたいことがよくあります。そのようなディスカッションスレッドを見つける最良の方法は何でしょうか?

A: いい質問です。従来のNotesクライアントでは、追加されたすべて、新しいトピック、または応答などを確認できる日付フラットビューを使用することをお勧めしてきました。モバイル・クライアントでは、(今回紹介した)追跡機能を使用して、ある期間だけ関心のあるトピックを追跡できます。この分野については、将来にむけて多くの考えがあるでしょう。この領域では、フィルターおよび追跡機能が役立ちます。これらについてのフィードバックをお待ちしています。

Q: 複数の文書をアクションで処理する方法はありますか。

A: 現在、Nomadはビュー選択列をサポートしていないため、Notesで行うように、複数の文書を選択することができません。私たちは別の方法を議論しています。

Q: 長い(10年を超える)既存のディスカッション・データベースの更新を取得できるとしたら、それは素晴らしいことです。

A: はい、確かにその通りです。

将来

Q: 開発者として、iPhoneで見栄えの良いモバイル承認フォームを作成できるように、構成可能なテンプレートが必要だと考えています。このタイプのソリューションにNomadテンプレートを追加する予定はありますか?

A: Nomadの素晴らしいアイデアであり、優れたユースケースです。コミットする前に、次のターゲットテンプレートに関するコミュニティの入力を収集します。このアンケートにご協力ください。


HCL Nomad (Domino Mobile Apps) 1.0.4 がリリースされました

2019/10/7 - 読み終える時間: 2 分

2019/10/10 追記

HCL Nomad 1.0.4 では、オフラインで利用するために必要な構成を行うため、ユーザーのホームサーバー (ユーザーが登録されている Domino サーバー) にいったん接続する必要となりました。サーバーへの接続ができない環境でDBを開こうとすると「MarvelClient が HCL Nomad の設定に失敗しました。ネットワーク接続を確認して HCL Nomad を再起動してください。」 と出る場合があります。本記事末尾の「1.0.4 で追加された制限」にも追記しました。


2019/10/04 (金)、これまで Domino Mobile Apps と呼ばれていたものが HCL Nomad 1.0.4 としてリリースされました。Notes/Domino のアプリケーションを iPad 上で、そのまま手を加えずに動作できるアプリケーションです。1.0.3 は 2019/6/28 にリリースされました。IBM から HCL へ移管される直前のことでした。HCL ブランドとして Nomad という名称を付与しました。最近は「ノマド」、「ノマド・ワーカー」という日本語表現もありますので Nomad の説明は省略します。

App Store: https://apps.apple.com/jp/app/ibm-domino-mobile-apps/id751904885

このページの内容の翻訳を掲載します。


HCL Nomad

HCL Nomad を使うと、外出先で iPad から Domino アプリケーションにアクセスできます。既存の Domino アプリケーションを変更せずに、オンラインで直接アクセスしたり、オフライン・アクセス用にモバイル・デバイスに複製したりできます。もちろん、データを保護するためにすべての情報はローカルで暗号化されます。

HCL Dominoの お客様には、デスクトップ上の Notes クライアントを介してのみアクセス可能な HCL Domino アプリケーションが何十万もあります。

  • HCL Nomadは、iPadデバイスからのアクセスを介してデスクトップ・アプリケーションのパワーを解き放ちます
  • HCL Nomadにより、Domino をご利用のお客様は、新規または既存のワークフロー・アプリケーションでカメラなどのiPadの機能を利用できます。
  • HCL Nomadは、お客様が運用コストを削減し、生産性を向上させるのに役立ちます。

HCL Nomadには、panagenda MarvelClientが含まれるようになり追加料金不要で利用でき、HCL Nomad クライアントをシームレスに構成できます。

HCL Nomadをエンド・ユーザーに展開して、新規または既存のHCL Dominoアプリケーションへの安全なオンラインおよびオフライン・アクセスをすぐに活用できます。 HCL Nomadを今すぐ導入してROIを最大化してください。

新機能

Domino Mobile AppsはHCL Nomadになりました!このリリースでは、新しい外観とエキサイティングな新機能が追加されました。

HCL Nomadには、追加料金なしでpanagenda MarvelClientが含まれるようになり、HCL Nomadクライアントをシームレスに構成できます。

HCL Nomad 1.0.4では、オフライン使用を使用する前に、Dominoホームサーバーへの接続とログインが1回必要です。このプロセスは、クライアントが適切に構成されていることを確認するのに役立ちます。

  • Panagenda MarvelClient統合: HCL Nomad 1.0.4 には MarvelClient がインストールされており、管理者が HCL Nomad クライアントを管理できます。
  • MDM AppConfigのサポート: MDMプロバイダーを使用して、管理者は HCL Nomad クライアントの展開、構成、管理が可能になりました。
  • 個人メール・ファイルへのアクセス: ユーザーは、HCL Nomad を使用して個人メールファイルにアクセスできるようになりました。管理者は、機能の構成の詳細について管理ドキュメントを参照してください。

バグの修正

  • iPad OSで見られる、フォーム全体に予期しない白い線が描画される問題を修正しました。
  • 「最近使用したアプリ」ページの読み込みに失敗する問題を修正しました。
  • アプリケーションを開くときに「ワークスペースにディレクトリを追加できません」というエラーが繰り返し表示される問題を修正しました。
  • ツールバーのアクションが翻訳されていない問題を修正しました。
  • 2 バイト文字をデフォルト・フォントとして使用すると、斜体などのフォントスタイルがサポートされない問題を修正しました。
  • ユーザーがスペース・バーを使用して候補文字列を選択するマルチ・ステージ・テキスト入力ができない問題を修正しました。
  • 初期設定ダイアログの使いやすさの問題を修正しました。

1.0.4 で追加された制限

  • 現在、メール・ファイルの使用は、MIMEタイプのメールのレンダリングをサポートしていません。
  • メール・ファイル・アクション「添付ファイルとして転送」は、HCL Nomad ではサポートされていません。
  • オフラインで利用するために必要な構成を行うため、ユーザーのホームサーバー (ユーザーが登録されている Domino サーバー) にいったん接続する必要」となりました。

訂正: 未開始でした (iPhone 版 Domino Mobile Apps のベータが始まりました)

2019/9/18 - 読み終える時間: ~1 分

訂正とお詫び: iPhone 版 Domino Mobile Apps のベータは、まだ始まっておりませんでした。混乱をさせて申し訳ございません。後日、改めてご案内いたしますので、お待ちくださるようにお願いいたします。

なお、受付はまだ続いておりますので、まだ申し込みされていない方で、ご興味がありましたら是非、お申し込みください。お待ちしております。申し込みフォームで記入するメール・アドレスは Apple ID で使用しているものを記入してください。TestFlight でアプリが配布されるため、メール・アドレスが異なると配布されません。ご注意ください。

お申し込みページ: https://surveymonkey.com/r/XXBFP6N


お申し込みいただいた方々には既に連絡が入っているかと思いますが、iPhone 版 Domino Mobile Apps のベータが始まりました。
TestFlight での提供ですので、Apple ID のメールアドレスが申し込み時のアドレスと合致していないと通知が来ないので注意が必要です。

申し込みサイトはこちらです。

https://surveymonkey.com/r/XXBFP6N

Domino Mobile Apps は、モバイル・アプリ利用のハードルを下げる大きな力を持っています。Notes/Domino のアプリケーション資産を既にお持ちの場合でも、そうでない場合でも、大きなメリットがあります。
* Domino Designer のスキルを生かして、あるいは Domino Designer のスキルだけでアプリを作成できます。
* アプリのテストや修正時、Apple の手続き不要で、自由にできます。アプリの認証作業や配布作業からも解放されます。
* Objective-C や Swift などの XCode系言語を使うモバイル・アプリはスクラッチからの開発が多いためコスト高になりがちです。殆どの場合、アプリ開発を外部に発注するため企画開始からサービスインまでの期間が長期化しやすくなります。
* データの取り扱いに関してコードのセキュリティーの検証も重要になってきますが、NSF と ACL の仕組みを持つ Domino アプリならば殆ど考慮が不要です。
* Notes のアプリがほぼそのまま動作します。

**今後について**

iPhone の画面の制約と操作性を考慮して、今後の Domino アプリケーションでは、設計時に画面遷移を制御する仕組みが入る予定です。

例えば、iPhone 用にフレーム設計要素のシーケンスを指定する機能です。初期画面は左のナビゲーション・ペインを表示。次のタップでは選択したビューを画面全体に表示し、文書を開くと画面全体にフォームを表示する、といった画面遷移の制御機能です。

さらに、ビュー列の表示を iPhone では非表示にするプロパティー設定も検討中です。限られた画面で本当に必要な情報だけを表示できるようにするためです。

今回のベータではこのような機能を試すことができませんが、それでも iPhone でのアプリの使い勝手の検証が可能でしょう。是非、お試しください。