この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
HCL Nomad Web に限らず、ブラウザ全般のセキュリティを確保するには、OS のログインを別ユーザーで行うのが基本です。ブラウザー側でも、ユーザープロファイルを複数持つ仕組みが備わっている場合がありますが、認証を必要としない場合もあるのでセキュリティ装置としては不十分でしょう。
Nomad Web 側でも、セキュリティ確保のための仕組みが備わっていて、以下の notes.ini 設定を使用します。
ResetNomadInstance=1 <--これ重要
この notes.ini 設定をしておくと、Nomad Web 終了時にローカルのユーザーデータが自動的に削除されます。次回 Nomad Web を起動すると初回のセットアップが必要になります。notes.ini 設定はデスクトップポリシーを使って配布します。あるいは Panagenda MarvelClient を使って配布することもできます。
毎起動時に初回セットアップを行っていたのでは作業効率が悪くなりますので、一般的には有効にする場面は少ないでしょう。この機能は、なんらかの理由で OS のユーザー切り替えができない環境で複数のユーザーが Nomad Web を使う場合を想定して設計されています。
繰り返しになりますが、セキュリティ対策としてはやはり「OS へのログイン」でブラウザ環境を分離することに尽きます。
なお、手動でもローカルデータの削除は可能です。右上のメニューで実行できます。