この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
ポリシー管理関係の話で 3 つほど難しそうなポイントを解説します。
Notes クライアントの外観色はカラーテーマで制御可能です。では、そのテーマを各ユーザーの Notes クライアントに配布するにはどうすればよいでしょうか。
カスタマイズされたカラーテーマは notes.ini で配布可能です。notes.ini の配布といえばデスクトップポリシー設定文書です。
参考 URL: Notes クライアントでカスタムカラーテーマを有効にする
セキュリティポリシーの中に「ID ボールトを使用した TOTP 認証を許可」という項目がある話は、以前「多要素認証」のブログポストで書きました。個人的に「知っていればなんともないけど、知らないとまったく分からない」問題だと感じたのでもう一度ここで書いてみます。 https://www.hcljapan.co.jp/software/blog/totp-3
「[ID ボールトを使用した TOTP 認証を許可」を有効にすれば当然「TOTP 認証が済むと ID ボールトから ID ファイルを取り出せる」ようになります。「ID ファイルがあれば暗号化/復号化ができる」のでセキュアなメール環境になる、という流れです。
参考 URL: 4. TOTP の安全なメール操作を使用可能にする
サイズの大きなメールを禁止する設定や 1 通のメールに添付できるファイル数を制限する設定 はよく見かけます。これはメールポリシー設定文書で行います。ポリシーなのでユーザーの属性により設定を柔軟に変更できます。セキュリティポリシー設定文書と勘違いしやすいので注意しましょう。
参考 URL: 送信制限を超えたメッセージを拒否または許可する
メールポリシー設定文書では特記事項の付加の設定ができます。この設定はシステム管理プロセスで反映されるのですが実行間隔が 12 時間であり、実際に利用されるまでに時間差が発生しがちです。tell adminp process mailpolicy を実行すれば即時に反映されます。
参考 URL: メールの特記事項を設定し使用する