この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
「メールの監視」と言えば思いつく機能がいくつかあります。恐らく「メールジャーナリング」が筆頭でしょう。サーバー設定文書で設定した条件に合致した配信中のメールについてルーターが機械的にそのコピーを収集する機能です。大抵の場合、法律の要請に基づき、あるいは監査上の理由により、すべてのメールを対象にしてメールジャーナリングを実施します。
参考 URL: メールジャーナル
これに対して「メールトラッキング」はユーザーや管理者が意図的に使用するものです。メールトラッキングは、ユーザーや管理者が特定のメールメッセージをトラッキングして指定した受信者がメッセージを受信したかどうかを確認できます。Mail Tracker Store データベース (MTSTORE.NSF) に収集して保存され、管理者は統計情報として利用できます。
参考 URL: メールをモニターするためのツール
メールトラッキングはサーバー単位で設定が可能です。サーバー文書ではなく、サーバー設定文書で設定することを覚えておきましょう。
詳細を説明すると、[ルーター/SMTP] > [メッセージトラッキング] タブ内の「メッセージトラッキングを許可するユーザー/サーバー」フィールドで設定できます。 このフィールドを空白のままにすると (デフォルト)、このサーバーの LocalDomainServers グループのメンバーだけがメッセージをトラッキングする権限を付与されます。
参考 URL: サーバーのメッセージトラッキングを設定する