この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
ID ボールト自体は古く、バージョン 8.5 の時に加わった機能です。ID ファイルを自動的に金庫 (Vault) に格納して、ID ファイルの破損時に取り出したり、クライアントのセットアップ時に自動的にダウンロードしたりと、管理者やユーザーの負担を減らしました。その後も進化が続き、iNotes での暗号化/署名でも活用され、ユーザーが手動でIDファイルをアップロードする手間も省け、12 では多要素認証 (TOTP) でも基盤として下支えをしています。認定試験でも ID ボールトの出題がそれなりにあります。
ID ボールトの実体は Vault DB という通常の Domino データベースです。この DB にはユーザー毎に文書があり ID ファイルが暗号化され格納されています。
参考URL: ボールトのユーザー ID を表示する
Notes クライアントから最新の ID ファイルが自動的に ID ボールトにアップロードされていますが、その間隔は 8 時間です。
参考URL: ID ボールト関連の notes.ini 設定
手動でも ID ファイルをアップロードする方法があります。Domino ディレクトリーのユーザービューを開き、自分のユーザー文書を選択して、メニューの [アクション] > [ID ファイルを ID ボールトにアップロード] を実行します。
参考URL: ID ボールトに単一のユーザーをアップロードする