この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
HCL Verse はブラウザおよびモバイルアプリ向けの Domino ベースのメールクライアントです。Domino 管理者の仕事の範囲に入るので管理者向けの認定試験でも出題されます。
HCL Verse は Domino のインストーラーに内蔵されておらず、後からインストールする必要があります。インストールといっても、インストーラーはなく、ダウンロードしたVerseのzipファイルを解凍して、中身の jar ファイルを Dominoのプログラムディレクトリー配下の所定の場所に配置するだけです。その場所は、/domino/workspace/applications/eclipse/plugins という深いところにあります。パス名からこれが Eclipse のプラグインであることが分かります。
試験とは関係ありませんが、Domino は OSGi という「Javaモジュールの動的追加や実行を管理するための基盤システム」をサポートしていて、その標準に則って Verse は実装されています。
Verse クライアントでも Notes 暗号化メールを扱うことができます。暗号化/復号化/署名 には ID ファイルが必要なのですが、それは ID ボールトから取り出してメモリー上に展開して使用しています。ですので、ユーザーが ID ファイルを意識するような場面はありません。つまり、Verse を使うには ID ボールトが必須になります。
試験対策上、Verse に関して Domino 管理者に必要とされる知識はこれくらいです。