この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
V12 での改善点、新機能について見ていきましょう。
HCL Domino 12 DAOS では、サブディレクトリーに格納する方法が変更されました。既存のサブディレクトリー (例: 0001、0002) を連続的になるように埋め戻しが行われるようになりました。この変更により、以前のバージョンの Domino で発生していた、部分的に使用されていたサブディレクトリーや空のサブディレクトリーが削除されるようになります。そのサブディレクトリーのファイルの管理台帳ともいえるものが daos.cf2 という CSV 形式のファイルでです。
参考 URL: DAOS コンテナ管理の改善
V12では「DAOS tier 2 ストレージ」機能が追加され、Amazon S3 あるいは、互換のストレージ・サービスを使用して、指定した日数アクセスがない古い添付ファイル・オブジェクトを保存できるようになりました。
S3 ストレージを使用するためにの資格情報がどこに格納されているかというと、Domino 資格情報ストア DB です。この DB に資格情報を格納するには以下のコマンドを実行します。
tell daosmgr S3 storecred <テキストファイル名>
Domino ではクラスタリング機能があり DB が同期できます。今では機能改善され、DBの破損の修復まで行う「シンメトリッククラスタ」にまで発展しています。 DAOS が有効な DB でもこのシンメトリッククラスタを利用するためにはいくつかの前提条件があります。
参考 URL: シンメトリッククラスタを準備する
さらに、S3 に格納された DAOS Tier 2 オブジェクトをクラスタリング環境で共有した場合はどうすればよいでしょうか。暗号化のキーが共有されていればオブジェクトの読み書きはできるわけなので、その点だけに注意します。実際には細かな作業手順がありますが、それについては以下の製品ドキュメントを参照してください。