新しい試みのトライアルとして、1週間分のサポート技術情報更新のインデックスを作成してみました。しばらく継続してみます。新規追加と内容更新したものが含まれています。システム上、軽微な修正であってもリストに含まれてしまいます。予めご了解ください。
2023年3月13日から開始した「HCL Domino 管理者アップデート認定試験との連動企画」は 2023年5月15日をもって完了しました。約 2 ヶ月、計 36 回にわたりお届けしました。是非、ご活用ください。試験の詳細は HCL Domino 認定管理者アップデートの詳細情報 に掲載しています。
記事の一覧
2023年5月19日、HCL Domino Leap 1.1.1 をリリースしました。今回のリリースでは障害事項 30 件を修正しています。詳細については以下のサポート技術情報を参照してください。
2023年5月19日、HCL Notes 10.0.1 FP8 IF1 / HCL Domino 10.0.1 FP8 IF1 をリリースしました。
Notes は、障害修正3 件。Domino は、修正 7 件で、セキュリティ関連が 1 件のみで他の 6 件は障害修正です。
詳細はサポート技術情報を参照してください。
「HCL Notes/Domino V12 バーチャル・セミナー」ページの技術コンテンツとして「Domino 12.0.2 新機能 - OpenID Connect (OIDC) を使用したシングルサインオン」を追加しました。
HCL Domino 12.0.2 から、OpenID Connect (IODC) プロバイダーによって発行された署名付き JASON Web Token (JWT) トークンを使用して、Domino HTTP に対してエンドユーザーを認証できるようになりました。このウェビナーでは、OIDC プロバイダーとして、KeyCloak を使用した場合の構成例について解説しています。
Make Everyone a Developer の翻訳版です。
誰もがデベロッパーになれる環境を整える
2023年5月15日
著者: Dan Allen / Product Marketing Manager, HCL Digital Solutions
ローコード開発でビジネスユーザーが自らの課題を解決できるようにすることで、市民開発のパワーを活用しましょう。一行もコードを書かずに強力なアプリを作成することで、アプリケーション開発を加速させる方法を学びましょう。
ローコードプラットフォームのおかげで、市民デベロッパーは今や現代のワークプレイスエコシステムに欠かせない存在となっています。
2021年、Garnerは、2年後には市民デベロッパーがプロのデベロッパーを4対1で上回ると予想しました。さらに最近、Gartnerは、2025年までに、組織が新しいアプリケーションの70%をローコードまたはノーコード技術で開発するようになると予測しています(2020年の25%未満から上昇)。
その理由とは?ローコードやノーコードのアプリケーション開発は、重要な時間を節約し、ビジネスリソースを最大化し、あらゆる従業員の創造的な可能性を引き出せます。
ノーコード開発は、導入が簡単で、費用対効果も高く、間違いなく今後も続くと思われます。数年前に戻ってみましょう: Gartner は 2009年、自分やチームのプロセスを自動化するためにソフトウェア・アプリケーションを構築するビジネス・ユーザーを指して、「市民開発者」という用語を使い始めました。それ以来、市民デベロッパーの動きは、業界や国境を越えて飛躍的な成長を遂げました。
従業員による 100%の賛同を目指すことは、デジタル・トランスフォーメーションに対する組織のコミットメントを強化し、真の人的資源の価値を最大限に活用するための前向きな戦略です。市民デベロッパーの労働力を優先することで、アプリ開発との歩調を合わせ、競争力を維持できます。
顧客や従業員が新しいアプリケーションや機能、複数のタッチポイントでのデジタルインタラクションを熱望する中、IT部門はその需要に追いつくことができません。その結果、業務部門や管理部門は、顧客見積もり計算、ゲーティングオファー、承認追跡、その他のワークフロー最適化など、職場に不可欠なタスクを実行するウェブおよびモバイルアプリケーションを構築するために、チームの市民デベロッパーに頼ることが増えています。
市民開発者は、ワークフローと生産性を向上させ、実用的なビジネスインサイトを獲得するためのソリューションを、専門的なトレーニングを受けずに作成する権限を与えられています。シンプルなアプリの作成を市民開発者に任せることで、アプリケーションエンジニアやデータサイエンティストは、より高度な課題やタスクに対応できるようになります。また、専門家を追加で雇用する必要もなくなります。
こうした改善とともに、HCL Domino Leapのような迅速なアプリ開発プラットフォームを通じて、市民デベロッパーが生み出す質の高い作品には大きな価値があるのです。
IT部門の社員がどんなに優秀でも、毎日その特定の部署で働いている人と同じ業界専門知識や主題に対するニュアンスの理解をもたらすことはできないでしょう。
さらに、IT部門が市民開発者の受け入れに消極的であれば、ビジネスオーナーは必然的にIT部門の管轄外のアプリケーションを調達して、必要な業務を遂行することになります。これらのアプリケーションは必要なビジネス活動をサポートし、クラウドを通じて容易に利用できますが、いわゆる「シャドーIT」アプリケーションは確立されたガバナンスプロセスを回避し、組織のセキュリティリスクを大幅に高める可能性があります。
一方、HCL Domino Leapは、ビジネスユーザーが自身の創造的な閃きと第一線の知識を駆使して、蓄積されたデータから貴重な洞察を得て、企業が課題や機会が発生したときに直接対応できるようにするためのアプリケーションを構築することを可能にするのです。
ビジネスユーザーがアナリティクスの力を活用できるようにすることは、職場環境にも非常に良い影響を及ぼします。従業員は部門を越えて働くことができ、ワークフローに関連するアプリや顧客向けのアプリを生成し、真の解決策につなげることができます。
最後になりますが、HCL Domino Leapを使用することで、組織はシャドーITを排除できます。Leapプラットフォームは、IT管理コントロールを提供します。つまり、IT部門は、市民開発者の能力とセキュリティプロトコルの遵守を管理・制御する「ガードレール」を確立できます。
HCL Domino Leap のようなプラットフォームを通じてアプリを構築する場合、データ分析やエンジニアリングの素養は必要ありません。それでも、すべての人を開発者にするという目標に到達するには、企業は成功のために意図的なステップを踏む必要があります。
例えば、プロフェッショナルと市民開発者チームの間で、責任の所在を明確に分ける必要があります。また、セキュリティ対策やコンプライアンス手続き、ワークフロープロセスに関するトレーニングも欠かせません。
HCL Domino Leap は、信頼性が高く安全な高速アプリケーション開発プラットフォームで、特にワークフローベースのアプリケーションを作成する際に、企業が市民開発者の力を活用できるように設計されています。ノーコード開発プラットフォームのおかげで、企業は業務の効率化、開発リソースの増加、時間の節約、コンプライアンスの改善などの重要なメリットを得られます。
市場投入可能なアプリケーションを、時にはわずか数分で作成できることは、真のゲームチェンジャーと言えます。非効率な紙ベースのプロセスや、貴重な時間を浪費する時間のかかるメールチェーンの代わりに、従業員は、ビジネスが必要とする革新的なユーザー向けアプリケーションを自由に考案することができるようになります。
HCL Domino Leap のシンプルで直感的なノーコード・プラットフォームは、ドロップ&ドラッグ機能を備えた新しいビジュアル・デザイナーを搭載しています。真っ白なキャンバスやスプレッドシートからスタートし、従業員は素早く反復テストを行い、必要に応じて最適化し、最小限のトレーニングにより短時間で市場に出せる完成度の高いアプリケーションを作成できます。
HCL Domino Leap は、医療、金融、製造、小売りなど、どのような業界であっても、その業界特有の課題に対応できるアプリを簡単に作成できます。IT部門が作成するのを待つ必要なく、ビジネス従業員が自分たちが望むアプリを作成することができるようになります。
このプラットフォームのセールスポイントは、ローコード機能だけではありません。強固なセキュリティと簡単な統合も特長です。HCL Domino Leap を無料で実際に使ってみてください!
誰もが市民デベロッパーになることで、ビジネスの課題を軽快に解決できます。この構成員によって生み出された小規模なイニシアチブは、迅速にテストされ、迅速なフィードバックを受け、実行に移れます。つまり、潜在的なリスクやコストのかかる大規模プロジェクトにリソースを浪費するのではなく、リスクのない小さな成功を数多く優先することで、ビジネスを革新することができるのです。
HCL Domino Leap の詳細 (日本サイト: https://www.hcljapan.co.jp/software/products/domino-leap/) をご覧いただき、あなたの組織にもたらす利点をご確認ください。
この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
今回は V12 関係の内容を扱います。
V12.0.1 ではユーザーの名前変更要求の自動処理機能が追加されました。名前変更処理では、ユーザーが Notes クライアントから Domino サーバーで認証を受ける必要がありました。iNotes や Verse のユーザーは名前変更の際に Notes を使う必要がありました。この新機能によりその手間が省けるようになりました。この機能は AdminQ と呼ばれていますが実際には ApmiinP タスクで実行されます。Q は Quick の省略です。いくつか覚えておくことを並べます。
参考URL: 名前変更要求の自動処理の構成
これで Domino管理者アップデート認定試験対策は終了です。長らくお読みくださりありがとうございました。皆様が合格できますように。
この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
システム管理要求のデータベースである admin4.nsf には作成者権限がデフォルトで設定されています。基本的に Domino サーバー上で adminP タスクがシステム管理要求を実行します。しかし、処理の途中でユーザーからの報告を求めるものがあり、記録作成のために作成者権限が必要になります。そのような事情を理解しておくと解答は容易でしょう。
Domino サーバーの管理者は日常業務として AdminP プロセスに関連するエラーを確認する必要があります。メールでの通知も行われますが、メールの見落としを考えるとデータベースでの確認を習慣づける必要があります。[サーバー] タブ > [分析] > [システム管理要求] > [日付別エラー] または [サーバー別エラー] ビューで確認できます。
参考URL: ADMIN4.NSF にエラーがないかどうか調べる
ユーザー名など各種名称変更はシステム全体の動作に影響を与えるため、システム管理要求が漏れなく実施するようになっています。例えば、組織単位が複数設定された環境でユーザーを移動させる場合があります。/Jpana/HCL のユーザーを /US/HCL に移動させる場合です。移動といってもやっていることは名前の変更 (rename) です。ユーザー文書の名前を変更することになります。「移動ではなく変更」であることに注意してください。
参考URL: ユーザーの名前変更
管理者がユーザーを削除すると、システム管理要求によりメールファイル削除される処理が行われます。ただ、メールファイルをいきなり削除されても困る場合が起きることを想定し、システム管理要求の処理では管理者による手動の承認処理を意図的に入れられています。具体的には、[レプリカの削除の要求] のシステム管理要求が自動的に作成され、管理者が [レプリカ削除の承認] を行います。