この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
システム管理要求のデータベースである admin4.nsf には作成者権限がデフォルトで設定されています。基本的に Domino サーバー上で adminP タスクがシステム管理要求を実行します。しかし、処理の途中でユーザーからの報告を求めるものがあり、記録作成のために作成者権限が必要になります。そのような事情を理解しておくと解答は容易でしょう。
Domino サーバーの管理者は日常業務として AdminP プロセスに関連するエラーを確認する必要があります。メールでの通知も行われますが、メールの見落としを考えるとデータベースでの確認を習慣づける必要があります。[サーバー] タブ > [分析] > [システム管理要求] > [日付別エラー] または [サーバー別エラー] ビューで確認できます。
参考URL: ADMIN4.NSF にエラーがないかどうか調べる
ユーザー名など各種名称変更はシステム全体の動作に影響を与えるため、システム管理要求が漏れなく実施するようになっています。例えば、組織単位が複数設定された環境でユーザーを移動させる場合があります。/Jpana/HCL のユーザーを /US/HCL に移動させる場合です。移動といってもやっていることは名前の変更 (rename) です。ユーザー文書の名前を変更することになります。「移動ではなく変更」であることに注意してください。
参考URL: ユーザーの名前変更
管理者がユーザーを削除すると、システム管理要求によりメールファイル削除される処理が行われます。ただ、メールファイルをいきなり削除されても困る場合が起きることを想定し、システム管理要求の処理では管理者による手動の承認処理を意図的に入れられています。具体的には、[レプリカの削除の要求] のシステム管理要求が自動的に作成され、管理者が [レプリカ削除の承認] を行います。