この記事は、「Domino管理者アップデート認定試験対策」シリーズです。
まずおさらいから始めましょう。
システム管理プロセスは、システム管理タスクのうちの多数のルーチン部分を自動化するプログラムです。例えば、ユーザーを削除する場合、管理プロセスでは、DominoR ディレクトリと ACL でそのユーザーの名前を見つけて削除するなど、そのユーザーに関する必要な削除を行います。データベースのレプリカをすべて削除する場合、システム管理プロセスがドメイン内のサーバーにあるレプリカを検索し、それらを一括して削除します。
管理プロセスで最も多用するコマンドと言えば tell adminp process all ですね。これは、キューに溜まっている要求を強制的に今すぐ実行させるためのコマンドです。
参考URL: システム管理プロセスの Tell コマンド
会議室といったリソースの追加でもシステム管理要求が介在します。ただ、「リソース削除にはシステム管理要求は関わらない」 です。同じ削除でもユーザーの削除ではシステム管理要求が関わります。紛らわしいので注意しましょう。
ユーザーの名前変更要求もシステム管理要求が介在します。その際に必要になるデータベースがあります。それは certlog.nsf です。名前変更は証明書に関わるため認証ログのデータベースが必須です。
参考URL: システム管理プロセス
AdminP の実行間隔はデフォルトで 60分です。急ぐ場合は前述の tell adminp process all を実行できますが、そもそものデフォルト値を変更することができます。サーバー文書の「サーバータスク」-「Administration Process」タブの「間隔」 で変更します。
参考URL: システム管理要求の処理のスケジュールを設定する