2020年の年初にサポート終了を確認する記事をポストしましたが、今回はその関連記事です。
2019年12月19日に英語版ブログで、「SmartCloud Notes / Verseからメールを移行する:知っておくべきこと」と題する記事が投稿されました。その日本語版を掲載します。
SmartCloud Notes / Verseからメールを移行する:知っておくべきこと
原題: Moving Your Mail from SCN/Verse: What You Need to Know
2019/12/19
先日、Smart Cloud Notes / Verseから選択したDominoサーバー(オンプレミスまたはマネージド・クラウド環境)にメールを移行する方法を詳細に説明したWebキャストを行い、多くの方に出席いただきました。
このセッションでは、ホスト型メール・ユーザーとサービス専用メール・ユーザーの両方を移行する方法に関する技術的なガイダンスを行いました。今回は双方向での質疑応答のために、新しいHCLマネージド・サービス・プロバイダーの代表者が加わりました。以下に質問と回答を示します。ここでリプレイを見ることができます。
Q:オンプレミスのDominoメールソリューションに戻りたくない場合、クラウドにとどまるための選択肢はありますか。
A: HCLは、多数のクラウド・ホスティング・プロバイダーとグローバルに交渉して、プロバイダーが提供するDominoメール、アプリケーション、Sametime、Connectionsサービスのクラウド・ホスティングを準備しました。それらのクラウド・ホスティング・プロバイダーについてはこちらをご覧ください。
Q: SmartCloud Notesから別のメール・サービスに移行する場合についてはどうですか。これはカバーされますか、またはこの場合のアプローチはどのようなものですか。
A:このWebキャストでは、オンプレミスのDominoへの移行に焦点を当てました。別のメール・サービスへの移行を希望するお客様にツールを提供する予定はHCLとしてはありません。SmartCloud Notesから別のメール・サービスに移行するお客様は、サード・パーティーと協力してメールを移行させる必要があります。
Q:Connections Cloudを利用している場合はどうなりますか。オンプレミスに移行するための同様のプロセスがありますか。Connectionsの移行についても同様のセッションがありますか。
A:Connectionsには、オンプレミスの移行に使用できるオープンな公開APIのセットがあります。上記のクラウド・ホスティング・パートナーのいずれかを選択すると、移行の支援が可能です。ソース・データの取得に使用できる移行スクリプトが作成されています。詳細については、HCL Connections Cloudの移行に関する今後のWebinarで提供される予定です。
Q:暗号化メールはどうですか。
A:ハイブリッドの場合、複製には暗号化されたメールも含まれますが、ユーザーは引き続き自分のNotes IDで暗号化を解除できます。特権ID (Super Delegate ID) は暗号化されたメールを復号できないため、サービスのみの場合、ユーザーはオンプレミスの移行またはレプリケーションの前にメールの暗号化を解除(復号化)しておく必要があります。
Q:サービス専用アカウントの場合、未読マークは複製されますか。
A:未読マークは複製されますが、Super Delegateユーザーには表示されません。
Q:確認ですが、「サービスのみのアカウントの場合、複製はクライアントNotesで行われます(言い換えると、ローカルDominoサーバーを使用してこれを行うことはできません)」。これは正しいですか。
A:はい、サービスのみの場合、Notesクライアントがインストールされているワークステーションを介して複製を行う必要があります。
Q: SmartCloud Notesのサービスのみのアカウントの場合、メール・アドレスとグループのメンバーを含むグループのリストを取得できますか。
A:はい。サービスのみのお客様には、公開グループのリストを提供できます。このリストは、HCLソフトウェア・サポートでチケットを使って依頼してください。
Q:オンプレミス・サーバーでレプリカ・スタブを作成するにはどうすればよいですか。手動で1つずつ実行することはとても無理です。HCLからツールは提供されますか。
A:これはスクリプト化できます。replicateDBツールは、このプロセスに役立ちます。このツールは現在準備中で、お客様がダウンロードできるようになる予定です。
Q: SmartCloud Notesサービスのみの組織/企業でサーバー間移行を行うことは可能ですか。HCLからは (IBM SmartCloud Notesサーバーからの複製先となるオンプレミス・サーバーを作成するための) 組織認証を提供しないという認識は正しいですか。
A: HCLはクラウド環境から証明書を配布しません。SmartCloud Notes Hybridのお客様にはご自身の証明書があり、SmartCloud Notesサービスのみの場合はお客様が新しい証明書を作成する必要があります。クラウドで相互認証することはできません。
Q:ステージング・サーバー/移行のスーパー・ユーザーIDは相互認証する必要がありますか。不要の場合、データをオンプレミス・サーバーに移動する必要がある場合に、オンプレミスはどのようにアクセスするのですか。
A:サービスのみの移行に使用されるSuper Delegateアカウントは、他のユーザーと同じ方法で認証されるため、IBM SmartCloud Notesにアクセスするために相互認証は必要ありません。このIDを使用してデータをオンプレミス・メール・サーバーに複製する場合、オンプレミスの組織または組織単位の認証者と相互認証して、オンプレミスのメール・サーバーで認証できるようにする必要があります。ハイブリッド・アカウントの場合、SmartCloud Notesサーバーとオンプレミス・サーバーには通常、共通の組織認証者があるため、そこでは相互認証は必要ありません。
Q:サービスのみの移行の場合、Connectionsライセンスを持つユーザーを廃止することはできません。他のSmartCloud Notesから新しいオンプレミス・メール・サーバーにメールをルーティングする方法を教えてください。
A: Connections環境は、SmartCloud Notesスマート・ホストまたはドメインのMXレコードが指示する場所にメールをルーティングします。移行中に、新しいメール環境を指すようにドメインのSmartCloud Notesスマート・ホスト・プロパティーを設定します。SmartCloud Notesサブスクリプションは削除されるため、それらのメールはスマート・ホストが示す場所にルーティングされます。すべてのSmartCloud Notesユーザーが移行完了したら、すべてのメールがそこに直接ルーティングされるように、オンプレミス環境を指すようにMXレコードを更新します。
Q:サービスのみのユーザーの場合、LDIFリストにはメール・ファイルのサイズが含まれますか。そうでない場合、すべてのユーザーのメールサイズを取得するにはどうすればよいですか。
A: LDIFファイルには、メール・ファイルサイズの情報は含まれていません。ただし、「Super Delegate」アカウント(またはメール・ファイルへのアクセス権を持つ他のアカウント)は、管理者クライアントを介して、またはIBM SmartCloud Notesメール・ファイル分析レポート・ツールなどを使用して、プログラムでメール・ファイルに関する情報を取得できます。
Q:使用している総量を要求できますか。
A:HCLソフトウェア・サポートでチケットを開いてこの情報を取得するか、必要に応じてIBM SmartCloud Notesメール・ファイル分析レポート・ツールをダウンロードして実行し、メール・ファイル情報を収集できます。
Q:自分が確認したところ、アクティブなSmartCloud NotesユーザーのNotes Client IDのみがSmartCloud NotesへのNRPCアクセスを許可されていて、ローカルのDominoメール・サーバーは使用できませんでした。その制限は削除されましたか(つまり、メール・ファイルACLに追加されていてもDominoオンプレミス・サーバーにはIDはない状態です)。
A:認証済みのオンプレミス・サーバーからSmartCloud Notesサーバーへのアクセスは、ハイブリッド・アカウントでは制限されていません。たとえば、オンプレミス・ユーザーとSmartCloud Notesユーザー間の空き時間検索ではそのようなアクセスが必要でした。サービス専用アカウントの場合、SmartCloud Notesメール・サーバーへのアクセスはNotesクライアントワークステーションに制限されます。メール・ファイルのアクセス権を得るためには、オンプレミス・サーバー名(ハイブリッド・アカウントの場合)または代理名(サービス専用アカウントの場合)をすべてのメール・ファイルACLに直接またはグループを介して追加する必要があります。これは、組織の管理者が実行できます。このトピックに対応するダウンロード用の移行ガイダンスドキュメントが利用可能になる予定です。
Q: ACL更新ユーティリティーについて言及されていましたが、どこで入手できますか。
A:これは、HCL Connections CloudのSmartCloud Notes管理コンソールから入手可能です。IBM SmartCloud Notes管理パネル、ユーザーに移動し、バッチ要求のリンクを開きます。
Q:ユーザーのサブスクリプションを削除するにはどうすればよいですか。このオプションはユーザーに対してグレー表示されていますか。
A:この問題は、HCLソフトウェア・サポートでチケットを開いて解決する必要があります。
Q:モバイル・ユーザーはクライアントを再構成する必要がありますか。
A:はい。モバイル・デバイスを再構成する必要があります。MDMソリューションは、クライアントの再構成のユーザーの負担を軽減できます。ご希望のMDMサービスプロバイダーにご確認ください。